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2014.01.02

緋色の囁き

綾辻行人氏『緋色の囁き』読了ー。

緋色の囁き (講談社文庫)緋色の囁き (講談社文庫)
(1997/11/14)
綾辻 行人

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ずいぶん前に読んだまま感想書きそびれていましたね・・なので記憶が多少曖昧なのでご了承下さい。
これは"囁きシリーズ"の一作らしいのですが、他作品は未読です。どう続くシリーズなのかも不明ですが・・まさか『緋色の囁き』の続編じゃないよなぁ・・?

「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま一人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。(by 内容「BOCK」データベースより)



来ました、全寮制女子高校ミステリー。
この時点でもう暗くて黒いイメージはぬぐいきれないものとなっております(早)
主人公はこの女子高に編入か転入(?)されてきた女子高校生。
引っ込み思案で大人しい性格のようだが、以前から自分の中には妙なイメージと"囁き"が聞こえてきているようで・・・それは幼い頃に体験した記憶の断片なのだが
詳細な記憶は描かれず、絶えず不気味なイメージだけを彷彿とさせる。
血の赤さなのか、クリスマスの唄なのか・・何にしろ自分が失った"ある事件"の記憶に繋がっているらしい。
物語は主人公・冴子が学校に転入し生活する所から始まる。
だが入ってすぐ学校に蔓延る「不気味」「違和感」を感じ始め、冴子は絶えず不安の中で生活していく・・・。
教師の異常な圧力、クラスメイトの雰囲気や行動、そして学校に広まる「魔女」。
冴子と同室となった女の子が「私は魔女なの」と言い残し焼死する。
一体魔女とは何なのか、何故彼女は死んでしまったのか・・そしてその焼死事件を皮切りに学校内で連続札事件が発生する、という内容。

とまぁこんな感じなので「こういうの」が好きな人はとても楽しめる内容かと(苦笑)
自分もミステリーとして興味のある内容だが、やはり「全寮制女子高校」という点からやや躊躇してしまうかなー・・・と思い読むと、「あぁやっぱり」と顔を顰めてしまう。
詳細はネタバレになってしまうので此処では書けないが、「全寮制」という部分だけで人の束縛・規則という息苦しいものを連想してしまう・・・でもって「女子高」というのは男子校とはまた違った息苦しさがありそうだし。
でも作者が男である点からも「空想上の女子高」なのだろう・・・多分。
実際の女子高は自分も知らないが、実際通っていた人から話を聞くと
『緋色の囁き』の様な学校ではなさそうだ、うん(爆)

う~ん、自分としては他"囁きシリーズ"を読むのはかなり後になってからかなぁ・・というのが正直な感想。
ミステリーとしてどうか、というものではなく雰囲気がどうも;
こういう雰囲気を狙ったものかもしれないが、自分の印象では「狙いすぎ」位雰囲気作りが判りやすくて「空想女子高校」そのまんまだなという風に感じてしまう。
何しろクラスメイトを始め主人公さえも「絵に描いたようなお嬢様高校生」で
登場人物達の書き分けが今までアニメ・漫画・小説に出てくる「お嬢様高校に出てくる女子高生」をそのまま引用しているかのようでリアルに感じられないし、感情移入もできない。

登場人物の過去に色々な出来事やこの学校に通う事になった経緯も書かれているのだが「この少女達はこうした暗い過去があるからこんな魔女伝説に加担しているんだよ」
という主張を強く感じる。
魔女伝説についてもありがち過ぎる・・・
同著の『暗黒館の殺人』はとても雰囲気が好きで大好きな作品なので
今作は何故こうも合わなかったのかなぁ(爆)
















以下はネタバレ
















冴子が度々聞こえてきた「緋色」はやはり過去に起きた家族殺害事件でしたねー。
しかも今回の連続殺人事件の犯人が自分の母親とは・・
そんな危険人物を寮の管理人にするなよーというのが今作一番のツッコミ。
いくら肉親だからってそんな人物が自分の傍にいるのは正直、堪ったものではない。事実何の関連もない生徒達が殺害されている訳ですからね。
母もそうだが姉とか・・・何だか主人公の家族はとんでもないねー
母親が「あんな」だから娘にも影響があったのかもしれないが・・・。
一言で言うと、今回の犯人は血の色で「覚醒」する殺人犯になったわけで
それが自分の実の母親で伯母はそれをずっと隠し続けていた、という結果。
うーん、何だかなぁ・・事件としては通り魔的な犯罪ですね。被害者は誰でも良かったという所からも無差別殺人だし・・・防げたはずの事件なだけに

後味が悪すぎる&事件背景の深さは無かった作品でした。

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Posted at 20:36 | 綾辻 行人 | COM(0) | TB(0) |
2010.02.07

霧越邸殺人事件

綾辻行人氏 館シリーズ
『霧越邸殺人事件』

霧越邸殺人事件 (新潮文庫)霧越邸殺人事件 (新潮文庫)
(1995/01)
綾辻 行人

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或る晩秋、信州の山深き地で猛吹雪に遭遇した8人の前に突如出現した洋館「霧越邸」。助かった…安堵の声も束の間、外界との連絡が途絶えた邸で、彼らの身にデコラティブな死が次々と訪れる。密室と化したアール・ヌーヴォー調の豪奢な洋館。謎めたい住人たち。ひとり、またひとり―不可思議極まりない状況で起こる連続殺人の犯人は。驚愕の結末が絶賛を浴びた超話題作。
(by Amazon.co.jp book データベース)


吹雪の中に孤立した不思議な館------
でも中村青司ではない・・・しかし、かなりそそられる響き(危険)
北原白秋の「雨」や「カナリヤ」詩からマザーグースになぞらえた連続殺人事件など"見立て殺人事件"となっております。
本格だけでなく文学的・芸術的・古典的・・・というのでしょうか。それは『霧越邸殺人事件』の"評価印象"ではなく、"小説の印象"としての意見。
何て言うのでしょう・・・北原白秋だけでなく、その時代の文学や詩・美術作品を良く知っている人達はとても興味深い作品の数々が霧越邸に鎮座している訳ですよ。
文学にも骨董品・美術品にさっぱり知識がない自分にとっては、どれ位貴重で珍しいのか判らない。判るはずもない・・・。
でも何となく「貴重なんだろうなぁ」という印象を受ける位で

そんな品々が事件に関わってくるので名前は覚えないといけませんね。その名前で霧越邸に異様な不気味さを加えているわけです。そんな雰囲気は綾辻氏っぽいかなーとか思いました。(暗黒館を読んだ後の感想;)

事件トリックも構成も凄いですよ。
本格ミステリーと何度も繰り返す位(爆)がっちりとした連続殺人事件。
自分は解けないのですが・・・トリック解きに拘る人はより面白くなるのではないでしょうか。


----・・・良くわからん説明ばかりでしょうが、ご寛恕ください(爆)。
結構難しいですね・・・かなり雰囲気のある小説だと思いました。
暗黒館とはまた違った雰囲気で・・・。






以下はネタバレ注意。






いやー、複雑な事件でしたね。
"見立て"殺人だkでなく、犯人が二人いるという便乗殺人。
これは最後の殺人事件を見た時結構多くの人が違和感を感じたのではないでしょうか。自分もそうでした。何だかやたらに・・・何と言うのでしょう"必要性"を感じない死体状況だったから、ですかね。
何故裸にレース(でしたっけ;)を巻いているんだ・・服着てたじゃねーか。という部分がやたらと"装飾性"を感じさせました。今まではそんな死体ではなかっただけに浮き彫りにされた形でしたね。
「何か意味があるのだろうか?」と考え、これまでの殺人事件・見立て・被害者から考えて「絶対意味ないだろー」と唸っていたらやはり、意味無かったし(爆)
はっきり言って二人目の犯人は馬鹿だし、身勝手すぎる
頭狂っちゃっているストーカー並に馬鹿ですね。そんな身勝手さで殺されてしまった少女が可哀相でならない・・・本当に哀れ。そしてこの殺人事件で一気に評価が落ちました
それまでは文学的に判らないまでも本格ミステリートリックとしてしっかり纏まっていたのに最後で意味不明の狂信者が乱入してきた感じで・・。
う~ん・・・でも、その事件でこの作品がより印象的になったのは確かです。
Posted at 19:33 | 綾辻 行人 | COM(2) | TB(0) |
2009.12.13

びっくり館の殺人

綾辻行人『びっくり館の殺人』

びっくり館の殺人 (ミステリーランド)びっくり館の殺人 (ミステリーランド)
(2006/03)
綾辻 行人

商品詳細を見る

「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」MYSTERY LAN本。
子供も読めるミステリーってことだったかな・・・?曖昧ですみません。

あらすじをざっくりと・・。

主人公は小学校六年生の三知也。近所にある通称「びっくり館」に住む病弱でキレイな少年・トシオと友達となる。クリスマスの夜、パーティに招待された三知也とその友達は、トシオの妹の部屋である「リリカの部屋」で「奇妙」な出来事と共に殺人事件を目撃。部屋は完全な密室。犯人と殺人トリックとは?

・・・・あまり子供に読ませたくないあらすじであり、読んだらもっと読ませたくないミステリーと思いましたA^^;)
いいのかぁ・・?子供は面白いと思うのだろうか・・・?わからんっ;

表紙共々(?)なんとも不気味な雰囲気を醸し出す『びっくり館の殺人』。
病弱少年トシオが住むびっくり館の設計はご存知、中村青司。
彼が関わった建築にはいつも「いわく」が付き纏う。今回もまた例外ではなかった。今回彼が仕込んだ「びっくり」とは何か・・・それをドキドキしながら読み進めました。
いやはや・・・何ともおどろおどろしいというか・・全体に奇妙・不気味が絡み付いて離れなかった作品。
自分としては、今までの館シリーズの中で少し異端だった感想でしょうか。
「人形館の殺人」も異色に感じましたが、それよりも一寸違う異色さということで「異端」(爆)。
子供も読めるミステリーという事で、容量は少ないものでしたね。



以下はネタバレ注意。





うぅん、不気味でしたねー。
何とも生理的嫌悪を感じさせる館シリーズでした。
「リリカの部屋」に置いてある不気味なリリカ人形。
そこで起こった殺人事件。
被害者は館主であるトシオの祖父であった。部屋は密室で、中には微動だにしないリリカ人形があるだけ。
10数年経った後でも未解決のまま事件は闇に葬られた事になっているのだが・・・そんな真相が隠されていたなんて「びっくり」。
予想以上に「びっくり」ですよ。えぇ。
今回中村青司の仕掛けが色あせてしまいました・・・リリカ人形の不気味さが一際なのと、老人の不気味さに塗りつぶされた感じ。
クリスマスパーティーで祖父が余興で三知也達に見せた「リリカ人形腹話術」。
最初は何気なしに読んでいたのだが、後になって驚愕の事実!!!ぞぉぉっとなりました。
気付いた時点で止めろよ三知也達!!(爆)
そりゃぁ「怖い」だろうがさ・・・そのまま鑑賞しているのも何だか・・・リアクション小さいって(爆)
10数年後に再会した時のトシオがどうなっているかは・・大体想像出来てしまう程の不気味さ。
最低な祖父だなぁと思いました。
トシオが三知也に託した「プレゼント」。
当時のトシオ心情を思うと・・かなり悲しく、切ない。
まだ「毒仕切れていない」あの時
に何かしてあげていれば、彼の人生は全く違うものになっていただろう。
きっと、もう・・・遅いな・・・。
Posted at 22:16 | 綾辻 行人 | COM(0) | TB(0) |
2009.10.18

殺人方程式

殺人方程式
殺人方程式 〈切断された死体の問題〉殺人方程式 〈切断された死体の問題〉
(2005/02/10)
綾辻 行人

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綾辻行人氏、“館シリーズ”と違うシリーズ第一作品『殺人方程式』読了ー!

綾辻氏の“館シリーズ”以外読んだのは初めてか・・・?多分初めてだと思います。『どんどん橋、おちた』は読まなかったままだったし・・・

まぁ、この作品を手に取ったキッカケはやはり綾辻氏作品だし、
“館シリーズ”最新作まで読み終わってしまったからなんですねぇ。
新作まだだろうか・・ワクワク

前から(当たり前だが)タイトルは知っていたし、気になっていたので
どんな話なのかドキドキしながら読みました。

あらすじは・・・
マンション屋上にある給水タンク(?)の中から男性の他殺体が発見された。
その死体には首と左腕が切り取られていた。
警視庁刑事・明日香井叶と一卵性双生児
である響が事件の謎に迫ると、いう話ですね。

被害者男性は「御玉神照命会」教主・貴伝名剛三という人物。
教団ビルで”お籠もり”の儀式中だったにも関わらず、別マンションの屋上から死体となって発見された。
容疑者は貴伝名剛三親類関係、そして教団関係者になってくるわけですね。
容疑者のアリバイや相関図などを暴きながら、同時に「犯人はどうやって被害者をあの場所まで
運ぶことができたのか?」という謎が大きく立ちはだかります。

何しろ[被害者を含め、死体の様な大きな荷物をマンションに入れた人物]も
いないからです。
このトリックこそが、この物語の
最大の見所なんでしょう、多分(おい)

感想としては・・そうですなぁ・・・
正直あまり印象に残らない作品になりました苦笑

ミステリー小説としては結構「ポピュラーな展開」という感じで・・
後は、登場人物ですか。
やはりキャラ立ち好む自分にとってはその辺に目がいってしまう訳なんですよぉぅ。
初めの辺りでは誰が主人公(語り手?)か判断がつかなかったのです。
犯人視点であったり、目撃者視点であったり・・と移り変わるもので。

ちょっと定まったかな?と思ったのが
明日香井叶刑事ですね。
「あぁ、彼が主人公なのかな?」と思いつつ読んでいきました。
そして事件が進んでいくと、ふぃっと彼の兄弟・・というか一卵性双生児の片割れである明日香井響が登場。
何と彼が“探偵役”となりました。
うーん、そうか、その展開形式なのかぁ等と思いつつ先に進みます(爆)

一卵性双生児という設定は面白いかなーと思いましたが・・・まぁそれは
民間人である響が偽刑事を演じることが出来る、という面白味が加わった位に
思いましたね。

事件トリックと意外な犯人に驚きましたが、自分は“館シリーズ”寄りかもしれません。
探偵も島田潔は好きなんです。
響はあまり・・・A^^;)
詳細はネタばれにて書きます。





以下はネタばれです。ご注意





犯人は驚いたなぁ。
出来れば犯人であって欲しくなかった人物です。結構お気に入りになりそうだったのになぁ。
でも、動機には強く納得!!
そりゃぁ容疑者圏外っぽい扱いの動機だし犯人だけれど、人を殺すのに「大きな」
動機だと感じましたね。
やはり相手に対する憎しみ、恨み・・
自分だって同じような経験をして、尚且つ犯人のように目の前で憎い仇が現れたら殺意を持つかもしれません・・・。

被害者の死体を運んだトリックは
何だか「これが死体移動のトリックだ!!」と力込んでしまいそうなものでしたねっぇ。
川を隔てた二つの建築物に縄をかけて死体の重量と犯人の重量と・・・・で
う~ん、物理的トリックで説明無理!近頃は「心理的トリック」の方を多く
目にしてきたものだからこういった“物理的”トリックは久しぶりでした。
図がないととても理解できませんでしょうし;

それと、登場人物・・・かぁ
皆普通というか、まぁ「よく居る」人達に感じましたね。男性も女性も。
響は一風変わった人物として描かれているのでしょうが、
今まで“一風変わった”探偵を見続けていただけに、あまり印象に残りません。
「こういう人、結構いるんじゃね?」
位思ってしまうのだから、今まで見てきた“探偵像”は推して知るべし・・・;
イメージとしては綾辻氏の島田潔探偵にちょっとちゃらけ感と気障っぽさを加えた感じ
でしょうか。
元彼女の映美がうざいヴぁー
腕組んだ時何か響と同じ感想を持ちましたね。
「なにやってやがんだ」(苦笑)
最後まで犯人じゃないかと疑ってましたがどうやら違った。
でも、一枚噛んでいたのは「やはり」という所でしたね。
Posted at 19:11 | 綾辻 行人 | COM(0) | TB(0) |
2009.06.15

暗黒館の殺人

一寸久々の綾辻氏作品、『暗黒館の殺人』
カバーは京極氏らしいココポイントタカイネキラキラ
暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)
(2004/09/10)
綾辻 行人

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暗黒館の殺人 (下) (講談社ノベルス)暗黒館の殺人 (下) (講談社ノベルス)
(2004/09/10)
綾辻 行人

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まずは・・・今までの館シリーズを読んでからお読みください。
と言いたいですね。
そのままでも勿論良いでしょうが、やっぱり読んでおいた方が良い。
この「暗黒館の殺人」は今までの館シリーズ総集されていましたね。
人物が。今までのシリーズ読んでいないと驚きがないです。
そして、ここからシリーズを戻すとネタバレになってしまうと言う・・・
なので未読の方はご注意ください。
「迷路館」「人形館」は読んでいなくても何とかなるかもしれませんが



今回の館シリーズ暗黒館の殺人は良かったなぁという感想です。
雰囲気が良いんです、雰囲気。
「暗黒館」という言葉をこれでもかっ という位駆使している。
黒塗りの壁、内装、廊下だけならまだしも・・
家具・食器・住人の衣装まで全てが漆黒
「ここまで黒くしなくてもいいだろう・・・」と呟いてしまいました。
建物が黒いのはわかりますけど・・・食器まで黒いとちょっと不気味だ。


その中で潜む謎、謎、謎。
隠された部屋、階段、そして『檻』。
読んでいる間、常に頭の中は暗闇でした。
家の中に明かりがあるといっても乏しいもので、時たま蝋燭の炎となる。キャンドル
そして(都合よく)周囲は嵐。雨も酷いが雷鳴も轟いて雰囲気倍増です。
「謎めく」「どろどろした」「不気味な」「漆黒」「重厚」
このような雰囲気を感じたい時に読むととっても良いと思います。

何しろ上・下で一冊が新書版で 上654ページ 。下646ページ 。
中々分厚いです。でも京極氏作品に慣れていればまだ薄い方ですね。
自分のなかでは雰囲気が気に入り、始点が切り替わる混乱でも「繋がり」が見えてきて面白かったです。綾辻氏の作品の中では上位になりますね。驚愕度は十角館、トリックは時計館、雰囲気は暗黒間-----と、いう所でしょうか。暗黒間に住む人物達も中々面白かったです。

冒頭に地図・見取り図・下巻では家系図も出てくるので、何回か見返すと判りやすいでしょうね。今回人物で混乱することはありませんでしたが、建物で混乱しました。
北・南・西・東+αの建物が繋がりつつも点在しているし、○○ホールとか○○の間とか似たような部屋が別々の棟に配置されているので、登場人物達が「今何処にいるのか」がよく分からん汗あせ隠し扉とか現れると、その頁に説明図が出るのでほっとしますが。

総評としては面白かったです、本当に。
ぐんぐん読み進め、常に何か起こる・謎が生み出されるので退屈しないし飽きもしませんでした。
今までの館シリーズを読んでから楽しんで欲しいですね!






以下はネタバレです。
シリーズ未読の方は特にご注意ください。














いやはや、驚きました。
驚きましたよ、ね!?(誰にきいてるんだ)
中村青司だけでなく、此処にも藤沼一成の字が!!
「お前こんな所にも来てたんかい」と一人ツッコミしていました。
相も変わらず変わり者で、変わった絵を描いていたもんですねぇ。
時計とか鎖とか緋とか-----幻視もしてたらしいですが、まぁそれはどうでもいいんです(ぇ)

驚いたのが中村青司です。

よりによってお前だったのかぁぁ!!!と、最後に驚愕。
きっとシリーズの中で出てきた人物だろうと思っていましたが・・・よりによって中也さまかい。
意外と性格良かったんですねぇ。こりゃ驚き。
この事件の後、一体彼に何が起こったんだろう・・・いずれ明らかになるのでしょうか?物凄く気になる所ですね。今までは中村青司の性格なんぞどうでも良かったのに・・・ボソ
美鳥・美魚は実際目にすると「おぉ」とビックリするかもしれませんが、結構興味そそられた存在でした。
清君は好きだ。
慎太君も好きだ。
中也君も中々良いぞ(笑)
玄児君中々賢いし。
征順は紳士だし
柳士朗もそこまで悪人じゃなかったね。

玄遥とダリアは地獄に堕ちて良し!!(酷)

女性陣は目立たなかったなぁ・・・
影の薄い&別に役割無しの存在でした。
死んでしまっていたり、狂ってしまっていたりで・・・活発にしていた女性は使用人くらいじゃないすかね。美鳥・美魚は別として。


そして何より、この暗黒館の要であるダリアの宴
-----ダリアの祝福を------
       -------その肉を、食せ------

うーむ、この辺は不気味でほぼ想像通りの展開でありました。
不死になれるというダリアの肉。
その肉を食するために開かれる宴----
毎年その宴に参加しているので、暗黒館に住む浦登家の人達。

本気で信じてるんかいッ!!!

後半で玄児が「勿論、そんな事あるわけがないと判っているのだが---あるのだ。実例もある」様な事を言っていますが・・・その辺は「あ~・・はいはい。そうですね」と呆れ。もぉいいよ。そう信じたければ信じていればさぁ。生きとし生けるもの、絶対に死なないなんて事はありえねぇって。
此処でもっともらしく言っていますが、ここだけはイタダケナイ。
雰囲気が出ている中で一番良くなかった部分です。

何も知らせないまま中也を宴に引きづり込んだり、血を注入したのは良くないだろ。信じて、合意した場合だけにしなさいって。

彼も哀れな犠牲者の一人だけどさ。(殺されていないけど)
でも、暗黒館の住人は殆ど哀れな人間です。

特に少年達には愛着湧きました。(日本語誤?)
本当に可愛かったなぁ・・・。
「ないしょ、ここ」 とかうふ

美鳥・美魚のタイプ(怪しげな館に意味ありげな笑みを浮かべる暗い少女)はあまり好きになれない事がおおかったのですが、彼女達は結構好き。
何しろ中也君に求婚しましたからね。笑える。

長いとの評価も聞こえるこの暗黒館の殺人。
全然大丈夫ですよ!!でも、どう終わるのか気になりました。どう収拾つけるんだと・・・
改めて言います、嵌る人には全く長くない!!!(当たり前)
じっくりと読んで欲しい作品です。

Posted at 21:58 | 綾辻 行人 | COM(1) | TB(0) |
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