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2011.04.02

わが身世にふる、じじわかし

さぁ、『ミミズクとオリーブ』シリーズ第三弾!!

わが身世にふる、じじわかし (創元推理文庫)わが身世にふる、じじわかし (創元推理文庫)
(2007/01/20)
芦原 すなお

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またもお腹が鳴っちゃう美味しそうな料理の数々
デビラ(小ぶりのカレイをスルメのように干したもの)、新鮮なソラマメちらし寿司に
懐かしい匂いと香ばしいソースを使ってお好み焼きー!!
日本の料理・故郷料理の素晴らしさを改めて彷彿とさせてくれる作品!!


・・・・・って、ミステリー連作短編なんですけどね(爆)

でもまぁ、ミステリーとして面白いかはともかく(おい)作品として面白い!!
主人公&友人警官河田とのやりとりがスバラシイ
美味しそうな料理の描写にお腹を鳴らし、可笑しくて馬鹿馬鹿しい
会話のやりとりにお腹を抱えてください。


本当に面白く、好きなシリーズです!!
今後は出ないのかなぁ・・・
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Posted at 19:47 | 芦原すなお | COM(0) | TB(0) |
2010.07.18

松ヶ枝町サーガ

芦原すなお氏『松ヶ枝町サーガ』読了。
文庫にして結構薄い作品なのですぐ読み終わりました。

松ヶ枝町サーガ―まつがえちょう物語松ヶ枝町サーガ―まつがえちょう物語
(1993/07)
芦原 すなお

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イメージ出ませんが・・・まぁ自分が読んだのはドアップの女の子イラストでした。

内容(「BOOK」データベースより)
学校が終わるとニッキシュ片手にツーちゃんと仲間たちは今日も御休憩旅館裏の広場で野球をやる。ルーニク3号が月の裏側を飛んでも、ケザワトウ(毛沢東)が何を言ってもツーちゃんたちには全然関係なし。毎日、毎日野球をやってプロ野球になるのだ。日本中どこにでもあった物語だけど、いまはもうどこにもない物語…。野球少年ツーちゃんと仲間たちの50年代グラフィティ。(by Amazon.co.jp)


これは作者の幼少時代の経験を記したものなのでしょうか・・・?
古き良き時代の少年達の日常を綴ったもの。別になにか事件が起こるわけでもなく、何もありません
ただ、事細かくリアルに面白可笑しく描かれているので平坦な印象はありませんね。
野球大好きな主人公ツーちゃんと周りに住む個性的な人達の生活ヒトコマ。
日が暮れるまで野球をすること、駄菓子一つ買うこと、お祭りが楽しみで眠れなくなる事、メンコの裏技や上級生しか出来ないコマ回しの技術など等・・・・・DSも携帯電話もない時代ですからねー。
こういう遊びや「とっておき」「楽しみ」が凄く素朴に感じ微笑ましいです。
そして芦原氏特有の食べ物描写も相変わらずおいしそうでしたね~

なんだか妙にリアルな少年像が面白いのとまだ何も判らないままだった部分、でも「こんな事考えていたのかい」とツッコミ部分もありました。
「子供だから」と言って油断しないほうが良いですぞ、女性の方々・・・ボソ

芦原氏ファンの自分にとって今作は正直・・・・う~ん・・でしたかね。
文章や会話のテンポは勿論面白かったのですが、本当に何も起こらなさ過ぎで
個性の強い人物はいるけれど、特に好印象だった人もいない。嫌いな人もいないけどね。

なのでネタバレもなにもないですねー。
同じ世代、同じ故郷を持つ人が読むときっと懐かしい作品 という所でしょうか。





Posted at 21:30 | 芦原すなお | COM(0) | TB(0) |
2010.06.26

カワセミの森で

芦原すなお氏(今度は)長編ミステリー『カワセミの森で』読了ー。

カワセミの森で (ミステリーYA!)カワセミの森で (ミステリーYA!)
(2007/05)
芦原 すなお

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この作品は『山桃寺まえみち』で主人公だった桑山ミラが高校生だった頃の話。
彼女は現在「おばさん」と呼ばれる年齢になり、やっと綴る事ができるようになった
"忌まわしい過去"を語ったもの。
発行順としては『山桃寺まえみち』が先になっているけれど、時系列順には
今作が先のようなのでまぁ・・・どちらから読んでも差し支えないだろう。
オススメとしては「どちらも」読んで欲しいですね!!(笑)
この『カワセミの森で』を読んで『山桃寺まえみち』を再読したくなりました。
きっと逆も然りでしょう!

魅力は何と言ってもその"語り口"である!
芦原すなお氏独特の語り口が好きな方は是非とも読んで欲しい。絶対好きになるでしょう!!自分も好きダ!
『山桃寺まえみち』でミラちゃんと初対面だったけど、彼女は高校生から「ミラちゃん」だったんですねー。
何とも笑ってしまう彼女の語り口は読んでいて楽しく、笑い堪えるのも苦しいぞ。
著者が中年のおじさんだからかもしれないが、ミラちゃんは「親父少女」と呼ばれる高校生なのだ。
語り口もそうだが、見た目も植木屋刈りの様な髪型で胸も小さい(笑)思想もどこか達観気味で口調も偶に「~ですぢゃ」とか「くるしゅうない」と発する事がある。さっぱりとした"陽"な心根の持ち主である。現実にはいるんだろうか?
居たとしたら是非友達になってみたいゾ☆

さて、「ミステリー」の部分なのだが実は作品の1/3ほどしか綴られていない。
2/3はミラちゃんの高校生生活と、殺人事件舞台まで引っ張られていくエピソードで埋まっている。なので「ミステリー」を読もうとこの作品を手に取った人はもどかしく感じる可能性があるのでご注意を(爆)。自分は『山桃寺まえみち』同様ミラちゃんが見られれば良かったので十分楽しめたが、このミラちゃんに嵌れない方は楽しめないのではないだろうか・・・;多分。
本人も作品で書いている様に、事件はジェットコースターの如く急スピードで、あっという間に駆け抜けていく。
立て続けに人が殺されて行き、気付けば終結してしまった、という印象。些かビックリする展開だ。

あと、この作品を読む上で役に立つのはエドガー・アラン・ポーという巨匠作家。
自分は彼の作品を読んだ事はないが、彼が推理小説の創作者であり初推理小説「モルグ街の殺人」を書いた事位は知っている。
ポー氏に詳しい方や、彼の著作を多く読んでいる人は大いにこの作品を読む上で役に立つことだろう!自分は全然無かったので・・少し残念ナリ






以下はネタバレ。






うーむ、面白かった
でもそれはミステリー小説なのに、ミステリーの面白さではなかったのだけれど・・・。
でも芦原すなお氏ファンとしては大いに楽しめた作品。ミラちゃん最高である
母親の心配強行(?)で名門女子高に通いだしたミラちゃんは、そこで麗らかなる美少女サギリに見初められる(笑)。
そしてそのサギリは何とも奇妙な"面"を持っていたのだが・・・
でもきっとミラちゃんに惚れ込んでしまったのは間違いないだろう。どこか惹きつけるものを持っているミラちゃんですから!彼女とサギリ屋敷に住む人々の交流がまたイイですねー。義母の弐子さんや実父臀一郎やらその祖母に加えて、運転手・お手伝いさん色々な人とミラちゃんの会話に頬が緩みっぱなしでした。
サギリの実父臀一郎氏も印象に強いが、祖母との会話も非常に面白かった。黒猫ちゃんも可愛いっす。

最期起こる"忌まわしい"事件は連続殺人事件だったんですね。これはちょっと驚き。
日向笑いから突如血腥い雰囲気に一変しました。所謂見立て殺人だった訳ですが、何故こんな殺人を行っていったんだろう・・・と様々なツッコミはありますが、妙に納得いったのは犯人の動機。
犯人は運転手裏原と、あのお淑やかな弐子さんだった。
途中で夫の臀一郎は、彼女と結婚する前姉妹である壱子という女性と結婚しており、その後弐子さんと再婚したわけだが・・・何と臀一郎は壱子さんと結婚する前まで弐子さんと付き合っていたのだ!
今まで付き合っていた彼女と別れ、その姉と結婚。しかもその姉が亡くなるや否や妹と再婚。どーゆー神経やねんと思うが、彼とミラちゃんの会話を見るとその「神経」に納得。コイツこういう奴なんだ、と。(爆)
そりゃ弐子さんも怒るわぃ・・・復讐の鬼にもなるな・・。途中でその事実を知った訳だけど、その後も弐子さんはのほほんとしている「気にしない性質なのか?」と思っていたら、何と連続殺人犯になっていた。でもまぁ、気持ちは判るので納得。
しかし、哀れなのはサギリである。彼女は復讐の道具として神経を壊されていたと言っても過言ではない。
一番の被害者は彼女ですね。何とか今後幸せになって欲しいものなのだが・・・。

最期は血腥く、悲しい話となってしまうのだがやはり全体としてミラパワーで話は進んでいくし、最期悲しみからほんのり持ち直す。
今度は『山桃寺まえみち』からこの話を綴るまでのミラちゃん物語が読みたいと思った。
あと『ミミズクとオリーブ』続編は・・・あるのだろうか。期待
Posted at 21:01 | 芦原すなお | COM(0) | TB(0) |
2010.06.19

オカメインコに雨坊主

芦原すなお氏『オカメインコに雨坊主』
またもミステリーではないですが、
芦原氏作品だから読んだ小説。
オカメインコに雨坊主オカメインコに雨坊主
(2000/08)
芦原 すなお

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画家である"ぼく"はふとした時降りる列車を間違えてしまい、辿り着いた村先でチサノという少女に出会う。
そこで出会うユニークな人達に囲まれて暮らすことになった"ぼく"のほのぼの連作短編集である。
居候先であるよろず屋のばあちゃんとその孫娘チサノ家、そして猫のミーコ。
他にチサノの英会話教師アイルランド人のノートン・ホワイラー、芸者のわび助、戦死した一人息子を待ついるおたまさん等など・・
個性的でどこか温かい人達。
特に何か事件が起こる訳でもなく、あくまでのんびりとした村の風景を描いている。
昔から村に伝わる大主岩と、その付近に現れる小さな"雨坊主"がほのかな神秘性を醸し出し、良い味わいが加わっている。

一番印象に残るのはやはりチサノのキャラクターだろう。小学生低学年とは思えない大人びた口調と思想が苦笑を誘う。
何やら「お嫁さん」に括弧たる偶像があるらしく、日々学校の勉強と共に精進しているようだ。
自分の中ではートンの存在も大きい。
語り手である"ぼく"と仲良しで、"ぼく"が写生をしているとふ、と現れてそのまま談笑する。
彼の恋愛模様は結構笑えた(失礼)。

一番好きだったのはチサノ家の愛猫ミーコと"ぼく"のやりとり。何故か"ぼく"はミーコにえらく気に入られ、ミーコが自分の部屋で寝起きしたりするのだが、そこのほのぼのさとじんわりさがイイ。凄く好きなエピソード。

最後はしんみりとしてしまう場面もあるが、やはり全体を通して「温かい」小説であることは確かである。
縁側で日向ぼっこをしながら(片手に猫がいると尚良し)読む本として良いと思う。
Posted at 21:45 | 芦原すなお | COM(0) | TB(0) |
2010.05.30

ハート・オブ・スティール

芦原すなおが放つ、女ハードボイルド作品!
主人公笹野里子は元保育士であり未亡人の女探偵。
夫が"残した"ものを引き継ぎ、一匹狼として
探偵を続けていた。
そんな里子の探偵短編集。

ハート・オブ・スティールハート・オブ・スティール
(2000/06)
芦原 すなお

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大富豪が病床から孫娘を家に連れ戻して欲しいと依頼される、昔世話をしたことがある女性の素行調査、
殺人事件、連続猟奇殺人事件等が盛り込まれている。
そして最後には里子の夫に関連する事件となるのだが・・。

やはり自分としては魅力的な人物に焦点を置きます。
主人公里子はかなり好きになりました。
題名の通り鉄の心を持つ女、という風でカッコいい☆強くて逞しい、そして結構荒くれ者(笑)
協力者として遠藤警部という子持ちのオジサンも登場。彼も好きですね。
何しろ里子に惚れ込んでおり、彼女と出会うたび愛の告白じみた言動が目立ちます(笑)
そして驚いたことに、里子にとって同業者兼唯一(?)の友人である「ふーちゃん」。
里子と同じくやもめの探偵。
のほほんとしていながらずっと探偵を続けており、里子にとっては大切な協力者でもある。彼は同著者による『月夜の晩は火事がいて』に登場する山浦歩
である。自分は既にその作品を読んでいたので思わず「おぉっ!!」と喜んだ。
「いとしのふーちゃん、会いたかったよー」ですね

特に大きな謎でも事件でもないのですが、そこはやはりハードボイルド。里子の言動や荒々しい行動などはとてもスカッとする
こんなに強い女性は滅多に居ないだろうと思った。
もし続編があれば読んでみたいが、無さそうですね・・・残念だなぁ。

会話一つとって芦原氏調が滲み出ているので
芦原氏ファンは読んでいて面白い筈です!!
Posted at 20:55 | 芦原すなお | COM(0) | TB(0) |
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