FC2ブログ
--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2010.03.22

煙の殺意

煙の殺意 (創元推理文庫)煙の殺意 (創元推理文庫)
(2001/11)
泡坂 妻夫

商品詳細を見る

泡妻『煙の殺意』読了しました!!
表題を含む短編集です。

簡単にあらすじ紹介。

赤の追想
久し振りに加那子に呼び出された桐男は
彼女の様子を見るなり「失恋したんだね」と指摘。驚きながらもその失恋話を語りだした加那子。
その話を黙って聞いていた桐男は驚くべき"真相"を語りだす。

椛山訪雪図
由緒ある骨董・絵画をコレクションしている家で殺人事件が発生。
部屋にある絵画が盗まれていた事から強盗殺人事件として警察は捜査するが、事件の真相は意外な結末を迎える。

反転の妙
俳人其角の句
-闇の夜は吉原ばかり月夜哉-
からどんな解釈を得るのか・・また
葛飾北斎の絵といった感慨深い情緒溢れる一作。なんだか"粋"に浸ることが出来るしっとりとした話。

紳士の園
刑期を終えた二人が桜咲く公園で“スワン鍋”に舌鼓をうつ。
片付けもそこそこに夜の公園から出ようとした最中、男性の変死体を発見。
何とも奇妙で不可解な状況が創造する日常に隠されたミステリー。

閏の花嫁
突然失踪した友人から届いた手紙。
彼女はとある国の王妃となるべく婚礼の準備を進めている様なのだが・・・・・。

煙の殺意
マンションの水漏れを巡る諍いで女性が殺害されるという事件が発生。
ありきたりとも言える事件の背景に隠された大きな"被害"とは?

狐の面
村にとある修験者達がやってきた。
様々な"まじない"で病人などを診て回ったり、人を集めて"神懸り"の様な事をやったりとしていた。
自分の師である安宅蓬同師はそれを達観していたのだが、ある日炭坑に勤める男の妻が何かに憑かれているという相談を持ってくる。
その話に何故か乗り気の安宅蓬同師へ付いて行き、憑き物を落とす"まじない"を見ているのだが・・・。
ヨギ・ガンジーを思い起こさせるような「インチキ暴き」と隠された真相の二つが巧く施された作品。

歯と胴
教授の妻と不倫をしてしまった男がその妻から夫を殺して欲しいと頼まれた。
医学教室の医師ならではの考え抜かれた"完全犯罪"。
犯行の動機と最後の一場面が印象深い。

開橋式次第 
開橋式の朝,15年前に起きた迷宮入り事件ときわめて類似した殺人が発生。
何故迷宮入りとなった事件と全く同じ手口で繰り返されたのか?
急いで読んだ為に印象が薄かった作品;(失礼)







以下はネタバレです。








「椛山訪雪図」は凄く良かったなぁと思いました。
事件そのものは起こった直後に犯人が判ってしまう位単純じゃないか、と思った話でしたが、
盗まれた絵画の深さに感動。
何故犯人は盗んだ絵を勘違いしてしまったのか?の謎が解き明かされるのだが、昔の達人が描いた絵の美しさと"粋"深さは溜息もの。
思わず同じ時代に描かれた絵を蝋燭灯の元で見直したくなる作品でした。ミステリーとしてではないが、一読の価値ありです。
そして、殺された女性はかなり可哀相だった・・・・・。

「閏の花嫁」 は怖い!怖かったですね!!
最初は醜い女の手紙抗争としか思えなかったのですが・・・
手紙だからこそ醸し出される疑惑と恐怖。最後の二行では思わず呻き声・・・もっと長編であればより恐怖倍増してもっと印象深い作品となった事でしょう。
このままでも十分印象深いが

「紳士の園」では「何も無かった事にされる」怖さがありました。
死体を見つけたけれど、自分たちも疚しい所があるだけに届出されなかった変死体。しかし場所は長閑な公園だし、明日になれば誰か発見されるだろうと思いきや・・・死体消失!!
しかも自分たちが片付け無かった鍋の痕跡も跡形無く消えている。
大事の前の小事は「無かった事にされる」という集団独自の考察に少し震えました。事件が暴かれる事より何者かの手によって「無かった事」にされる方が怖くありませんか?

表題「煙の殺意」ではアリバイを作るだけの為に一人の人間を殺す、というとんでもない動機。
いくら恐怖を予想していたとは言え、自分勝手で酷過ぎますよね・・・通り魔殺人と同じです。
この話で出てきた言葉が今も頭に残っています。
"殺人より悪いことってなんだ?"
スポンサーサイト
Posted at 19:30 | 泡坂妻夫 | COM(0) | TB(0) |
2010.01.31

亜愛一郎の逃亡

亜愛一郎シリーズ完結作!!!

『亜愛一郎の逃亡の逃亡』読み終わりました!
亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1997/07)
泡坂 妻夫

商品詳細を見る


「赤島砂上」
ヌーディストクラブが貸しきる無人島に紛れ込んだ博士と亜。目的は当地に生息する例の「ヘゲタウオ」の撮影。
その島に突如不審人物が現れる。
彼の目的と背景に隠された謎に亜が迫る!

「球形の楽園」
完全な密室で起こった殺人事件。
被害者自らが設計を依頼し、建設途中だった為に空気窓も換気扇もない完全な密封内で死体が発見された。
加害者の「何気ない仕草」から一気に事件のカラクリを解いた亜愛一郎!!
何気ない仕草にも理由がある。」という理論は本当に感嘆しました。

「歯痛の思い出」
歯科へ通う刑事の井伊。
偶々居合わせた歯医者患者の中に亜の姿。
診察が終わって帰ろうとした時になっても亜が何故か傍に・・・。
不審に思った井伊に対し、亜はもう一人同じ診察を受けていた男性を示しながら「彼を逮捕しないんですか?」と言い出す。
「双頭の蛸」
何とも薄っぺらい投稿ハガキの情報から霧昇湖を訪れた編集者亀沢。ハガキによれば、何とその湖に双頭の蛸を目撃したという。ハガキを送った少年と共に湖を調査中、ボートでダイバーが狙撃されてしまった。偶然居合わせた博士と亜はその事件に巻き込まれる事になり・・。

「飯鉢山山頂」
山道から転落した車。
しかし、転落した車に乗っていた人物は転落前に既に死亡していた事が判明。
山頂の展望所から車を目撃していた亜と、その他の人達は一台の不審車を思い出す。

「赤の賛歌」
赤色のものに身を包む流行画家に秘められた悲しい「人生」。
人には余人に理解し切れない「苦しみ」が」存在するもの・・・。
「火事酒屋」
容疑者の一人として捕らえられた亜は釈明のために推理。
火事とあったら黙っていられない困った主人を持つ主婦視点の話。
家に居なかった主人を探しに近所を歩いていると、偶然火事に遭遇。
同じくして主人と合流し、消火活動をするが、中から他殺体が発見される。
現場の状況から消火作業中に現場から消えたとされる犯人。
近くでバスを待っていた亜は一連の流れを目撃し・・・?

「亜愛一郎の逃亡」
温泉街のホテルに宿泊する博士と亜。彼を追う謎の人物。
亜愛一郎シリーズ最後のお話。
やっと判明した「三角顔の老婦人」の謎。最後は本当に驚いた・・・!!
やはり只者ではなかったか、亜!!(笑)


これで亜シリーズは完結。
悲しいもう亜には会えないんだなぁ・・・
もっと沢山続いて欲しかった。贅沢な願いですがね(苦笑)

お手軽でしっかりとしたミステリー短編集。
未読の方は是非読んでみてください
Posted at 19:10 | 泡坂妻夫 | COM(0) | TB(0) |
2010.01.24

11枚のとらんぷ

『11枚のとらんぷ』
11枚のとらんぷ (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)11枚のとらんぷ (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1993/05)
泡坂 妻夫

商品詳細を見る

地元公民館の創立を記念して開催されたアマチュア奇術ショー。
様々なハプニングを起こしながらも何とかクライマックスまで突き進んだ。
ラストは銃声とともに“人形の家”から華々しく登場する志摩子で幕を閉じる------筈だったのだが、人形の家は
もぬけの殻。彼女は一体どうしたのか?
何処へ行ってしまったのか?
困惑のまま幕は下ろされた。
そしてショーの後、奇術メンバーは彼女がショー最中に殺害されていたのだと知る。

大筋はこんな感じです。
泡妻氏ミステリー長編ー。『11枚のとらんぷ』
視点が奇術団メンバーであり、事件現場がマジックショーでもある通り、この作品は「奇術一色」であった。
ありとあらゆる奇術知識や技術、歴史、カラクリやバリエーションが載せられています。
カードマジックの典型的道具トランプひとつでも「きり方」「持ち方」に独自の名称があるようで、そんな小さな所も
豆知識が貰えた。
他にも奇術で有名な人物やトリックを編み出した「伝説人」も奇術されている。
これはきっと実在の人物・・・なのかな?
調べていないので解らないが、恐らくそうだろう。
奇術を少しでも齧ったことがある人にはより一層楽しめる作品ではないかと思った。

さて、自分にとってメインである「ミステリー」に目を向けてみる。

"ショーの最中に舞台のメンバーが殺害される"とは正に「アリバイ崩し」へ重点が置かれる構成である。
これはミステリーを好む人にはすぐ連想される流れだろう。うん。
"ショーの最中、舞台に上がっていた関係者一同のアリバイ"はほぼ完璧になっている筈・・・そしてそのアリバイを崩す所から始まるのだー。
この『11枚のとらんぷ』も例外ではなかった。
やはり「ショーに出ていた人達はアリバイがある」という展開から。
何しろ今回の事件被害者である志摩子は舞台会場で発見されたのではなく、
公民館近くにある自宅マンションで発見されたのである。
そうすると、犯人だけでなく、被害者も同様に死体発見現場まで赴くこととなる。因って今回の事件は「被害者のアリバイ」も必要となっている。
被害者志摩子はショーの大トリを飾る女性奇術師。その日もメンバーと同様に舞台へ上がったり、裏方の手伝いもこなしていた。
が、いつの間にか姿を消し遺体となって発見されたのだから

「いつ彼女は居なくなったのか?」
「いつ彼女はマンションへ向ったのか?」
「いつ殺されたのか?」

という点がかなり重要となっている。
ショーの最中は皆各々の役割がありハプニングもあり慌ただしい。
彼女一人が居なくなっても気付くことは難しいので、同時に犯人がいつの間にか姿を消していても気付くことはないだろう。
そしてこの事件はそんな「アリバイ崩し」の他に異様に目のつく事態も重なっていた。
それが表題にもなっている『11枚のとらんぷ』
この『11枚のとらんぷ』とは奇術団メンバー長(?)鹿川が書いた奇術本の表題なのだ。
その本で描かれている奇術トリックに用いられた"道具"が壊された状態で死体の周りに並べられていた。
この奇妙な一致は何を示すのか?事件の謎を深くしている。

作品の中でその『11枚のとらんぷ』全文が載せられているので、その奇術を読むことが出来るのも一興。

作者は本当に奇術が好きなんだなぁ・・・と思った作品でした。
此処から来る知識は他の本でも活かされているご様子・・・「乱れからくり」でもちょっと齧っていた様な気もしますねー。記憶曖昧ですが(爆)
ミステリーでは色々な伏線が張り巡らされている点で「なるほどなー」と
唸らされましたね。細かい部分も伏線・伏線でした。






以下はネタバレ注意









ミステリーとしても奇術本としても楽しめる作品ではありましたが・・・
自分としてはちょっと奇術部門がくどかったかなー(苦笑)
もう少しだけ量を減らして欲しかった、というのが不満点として挙げられます。

しかし、勿論面白いし泡妻氏の作品は好きなままです。
今回視点の一人となった桂子が結構好きだ。志摩子以外の(笑)女性陣は結構好きな人が多かったので、より面白いと思えましたね☆
探偵役の鹿川氏も・・・最後頑張って悪役になろうとしていたのか・・?
彼も中々穏やかそうで好感持てましたが、イマイチ影が薄くて残念(おい)

犯人は嗅覚異常の持ち主でしたが・・
気付かなかった、いや気付きにくいだろう、これは(爆)
色盲などは結構聞いたりしますが、嗅覚については意外性高かった。だからガスのトリックも使えたんだね、と納得は出来ましたが。

最後は犯人と鹿川二人がこっそりと話していた場面・・・
気になる・・あの後どんな会話になったのか憎いラストを描いたもんです。
Posted at 21:22 | 泡坂妻夫 | COM(0) | TB(0) |
2010.01.17

乱れからくり

ノンシリーズ泡坂妻夫氏長編『乱れからくり』読了しました。
乱れからくり (創元推理文庫)乱れからくり (創元推理文庫)
(1993/09)
泡坂 妻夫

商品詳細を見る



ボクサーを辞めた敏夫は宇内舞子探偵(?)の元で働く事となった。

最初の仕事は玩具会社部長の馬割朋浩の妻真棹の素行調査であった。
だが調査中、依頼主の朋浩は隕石に当たるという奇禍で命を落とす。さらに馬割家の人々のあいだで不審死が相次ぎ……。

何とも結末に驚かされた作品。
最初に依頼主が死んでしまう時も驚きましたけどねぇ・・・しかも隕石って;

しかもその後馬割朋浩の親戚が次々と命を落としていく・・・舞台は馬割家「ねじ屋敷」。
このねじ屋敷には巨大な「迷路庭園」がある。
この迷路が何とも作品に多大な影響を与えているのですが・・実在していたら是非とも挑戦してみたい迷路ですね。

事件もさる事ながら、今回の題名ともなった「からくり」知識もふんだんに
織り込まれていました。
からくりの歴史やからくりを作り出した偉人達の生涯など、感嘆してしまいましたね。
電気もセンサーも無い時代に「これだけのものが良く作れたものだ」と何度も感嘆してしまう。この「からくり知識」
部分だけでも中々興味深いのではないかと思うのだが、自分は途中飛ばし読みしてしまった・・・;からくりの仕組みなどは面白いが、「歴史詳細」となると
「あ、もういいです」と(爆)。

ミステリー・事件 としては面白かったし、意外な犯人で驚きました。
でも・・あまり主人公が好きじゃなかったので評価落ちてしまいましたね;
宇内舞子探偵は好きです!!
こんな女性は大好きで、あったら彼女自身のお話も読んでみたい☆





以下はネタバレです。




『乱れからくり』ならぬ「からくり殺人」といった所でしょうか・・・。
驚きの犯人でした。
最初隕石で死んだ馬割朋浩。
彼が全ての準備を整えた上での犯行だったんですねー。
からくり人形・カレイドスコープ・・・正にからくりを駆使して行われた殺人事件。
この一族でしか成し得なかった犯行ではないかと思います。
彼が空港に向う途中で発した言動、全てが繋がりましたね。
何としても空港に行きたかった、妻を行かせたかった理由が解りました。
解って、ゾッとした。ぶるぶる
陰鬱な犯行・・・ですよね。
でも彼が育った環境を鑑みると陰鬱な犯行の理由が解る気がしました。
でも、子供と妹を殺すのは残酷過ぎるし、同情する気が失せましたね。
いくら自分の子供じゃないからって2歳の子を殺すなんて酷いだろう。
そして何も知らない実の妹まで・・
片方は嫉妬、片方は財産に眼が眩んでの犯行でした。

自分としては真棹も好きじゃない。敏夫も好きじゃないですね。
何だかんだで宗児(漢字違うかも;)に襲われたのはその時点で「被害者」なのだから届け出れば良かったのだ。
「あっさり言うな」という状況だったのかもしれないが、結局深みに嵌り、結局
夫にバレて最悪の事態になったのだからやはり最初に言えば良かったよなぁ;

敏夫も結局真棹に篭絡されていたし。
結局犯人が真棹じゃなかったのだが、彼は彼女が犯人だと思い込んでいた。
そして逃亡させようとしたのだから呆れる。
しかもなし崩しに宿に泊まっている。
失意のどん底にいる女性に付け込んでいる様な行為として感じた。
語り手である彼が良いキャラクターだったらもっと評価が上がっただろうなぁ・・
宇内はあんなに良いキャラなのに。
Posted at 23:18 | 泡坂妻夫 | COM(0) | TB(0) |
2010.01.10

亜 愛一郎の転倒

亜 愛一郎短編集第二弾!!
『亜 愛一郎の転倒』。読了ッス。
亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫)亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫)
(1997/06)
泡坂 妻夫

商品詳細を見る


藁の猫
巨匠画家、粥谷東巨の個展で奇妙な符号を見つける亜。
"完全"を求めた巨匠に一体どんな変化が現れたのか?


砂蛾家の消失

室野肇は運悪く列車がストップしてしまい、焦る。
居合わせた商人風の男と身なりの良い美青年と歩いて山越えをすることになった。
途中山道で迷い途方に暮れていた所で
砂蛾家を発見し、一夜の宿を願い出ることにした。
曰くありげな家に加え、泊まらせて貰った部屋の窓には釘が打ち付けられていた。好奇心に駆られるまま勝手に釘を
外し、外を見る三人。そして、外には・・・


珠洲子の装い
飛行機事故で若い命を散らし、その後急激に人気を博した加茂珠洲子。
彼女の未公開映画発表会では「そっくりさんコンテスト」が催されていた。
様々な出場者が現れる中、偶々居合わせた(?)亜にふとした"不可解な装い"をした人物が目に入る------

意外な遺骸
山奥で見立て殺人なる死体が発見される。
偶々近くで魚の撮影をしていた亜は子供の手毬歌から事件の真相を暴きだす。

ねじれた帽子

亜が拾ったのは大きくて不恰好な帽子だ。それを落とした人に返しに行こうといううちに、亜はその帽子に落とし主の隠された意図を暴いた。


争う四巨頭

引退前は様々な業界で名を知らしめた名匠達が集まり、離れで何やら密談を交わしている模様。不審に思った孫娘が知り合いの元刑事に相談。
偶然居合わせた亜は巻き込まれながら(?)
その謎に迫る。


三郎町路上
「タクシーに死体が乗り込んできた」。
そうとしか説明できない奇妙な殺人事件が発生。
ついさっきタクシーを降りた男が、直後別の客を乗せようとした時後部座席で死体となって発見された。一体どういう事なのか?

病人に刃物
タイトル通りです(爆)。
病院の屋上で二人の患者がぶつかって転倒。
駆け寄ってみると一人の腹にキラリと光る刃物が飛び出していた。
被害者もぶつかった人も空手だったのは
屋上にいた人全てが目撃している。
果たして犯人は?そして凶器は一体どこにあったのか?

大体のざっくりとしたあらすじです。
プロカメラマン亜愛一郎は
どれも偶々居合わせた格好で事件に巻き込まれています。
まぁ、刑事でも探偵でもないから当たり前なのですが・・・。

謎の伏線や謎のバリエーションも様々で楽しめるのは勿論、やはり亜の魅力に惹きつけられますね(笑)
でも・・面白いのですが、どれもあまり印象には残らない作品集。
あえて挙げるなら「意外な遺骸」。
見立て殺人に使われた童謡をよく知っていた事や言葉遊びなど印象に残りました。

次の作品で亜愛一郎は終わってしまうのですか・・?寂しいくすん
こんな美形で間抜けで愛らしい探偵が!!(探偵ちゃうし)
美形で魅力的な探偵は榎木津探偵だけかと思っていたのですがねっ!
ここにも居たんだね(笑)
榎木津探偵ほど飛んでいる人ではないが、間が抜けている部分やビビリな部分で
魅力を増している人物。(ぇ)
第三者から見る「女性から見る亜像」も中々面白い。

に、しても時折入る心理・人物観の鋭い指摘にドキッとする部分がある。
泡妻氏、細かいところもすごいぜ・・・

Posted at 22:58 | 泡坂妻夫 | COM(0) | TB(0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。