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2013.04.20

熱欲

鳴沢了シリーズ三作目『熱欲』読了ー。
前回もまた心に傷を負った鳴沢はさらに異動となり詐欺事件とDV事件の捜査にあたる事となった。
熱欲 (中公文庫)熱欲 (中公文庫)
(2005/06)
堂場 瞬一

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生活安全課へ異動となった鳴沢は老人たちからの詐欺事件捜査にあたると同時に、夫の暴力から逃げてきた女性の話を聞く事から事件を担当(?)することとなった。
まぁ、正直二つの事件は身近に感じるような事件だ。
老人たちは所謂ねずみ講と言われる話で配当金が支払われないというもので、女性の方は家庭内暴力DV被害者。
DVの方では被害者女性の話を聞くときに、同じようなDV被害者支援団体の部屋だったのだが、その一員である別の女性が実は友人の妹だと分る。
その友人あ数年前からアメリカで刑事をしており、久々に日本へ帰ってきたという。
その友人の再開後、すぶ妹との初対面となるのだが・・・

またでたよ、女性。(爆)

相変わらず敵愾心まるだしのツケツケした性格の女性なものだから・・・やっぱり鳴沢と関係が繋がっていく。
なんだかなぁ・・・もっとバリエーションだせばいいのに(爆)
前作でも書いたかもしれないが、女性像が一辺倒すぎて、しかも嫌な女性だから自分の中でイライラした。

さて、老人たちの詐欺事件では加害者である怪しげな会社の捜査をすることとなる。
だがその背後には大物マフィアの影が潜んでいた-------。

鳴沢は昔捜査一課にいたこともあり、生活安全課の仕事に戸惑っている感じもあるし・・事件の進み具合も段々絡み合ってきて警察小説としてはやはり面白い。
でも如何せん登場人物達に魅力がないので・・・(爆)
この後のシリーズはちょっと待機(?)中です(^ ^;)






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Posted at 20:40 | 堂場瞬一 | COM(0) | TB(0) |
2013.03.03

相剋

高城賢吾シリーズ第二弾、『相剋』読了ー。
失踪課という警察署の"お荷物集団"が届けられた失踪届から事件を解決に導いていくシリーズ。


相剋―警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫)相剋―警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫)
(2009/04)
堂場 瞬一

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主人公はタバコ・お酒に浸ったバツ一の中年刑事・高城。
昔娘が突然失踪し、その影を抱えている。
今回もまた捜査一課から失踪課に来た協力要請。
情報提供して消えた目撃者探しだという。
失踪課とは関係ないのだが、他捜査の雑用係も担っている(と周囲からバカにされている)ので仕方なく阿比留室長法月と明神をその捜査に当たらせる。
同時に舞い込んできたもう一つの事件。
友人が突然いなくなった、と訴える少年。
話によると同級生である女の子が突然連絡が取れなくなったという。
だが両親や親戚からの失踪届はきていないし、年齢からしても家出の可能性がある。とりあえず探してみよう、という事で同じ失踪課の体育会系醍醐と共に少女の捜索にあたる高城。
そこで両親に話を聞くのだが・・どうにもおかしい。
違和感を感じた高城は少女失踪捜査に力を入れていく。
前回は端役に過ぎなかった醍醐がクローズアップされている今作。
ひょっとしてこれから一人ずつクローズアップされていくのかな?と思ったが・・・どうなのだろう。今回は一人の少女失踪事件から高城の過去や醍醐の苦悩なども描かれている。
少女の関係者や周囲の小さな情報からは至って何も判らないが、どうやらその親
・父親がどうにも匂う・・・父親は急激に業績が伸びている一つの会社を経営しているのだが、その会社を巡って過去色々いざこざがあったらしい。
そこから事件の鍵があると睨んだ高城はその会社や父親周辺を洗い出す。 主人子視点高城からは一人の少女失踪事件だが、どうやらその水面下では実に様々な事態が動いており、高城達が焦ってその水面を探っているような事件だった。
少女の友人の聞き込みからも何やら両親に問題があるようで、そこに目を付けて
からの捜査は早かった。それまでは少女自身の周囲に聞き込みを繰り返すだけで
捜査は難航していたのだが、どうやらその間に事態は結構切羽詰っていたようだ。
前述した通り、今作では醍醐の過去や葛藤なども描かれていて、いつも「オス!」
と喧しい(笑)男が萎れていたりします。
彼の過去と事件を織り交ぜるのは小説として良いと思うのですが、この作品はちょっと・・・なんていうか織りぜ方が拙い印象です。
いや、勿論自分は小説家ではないので自分だと拙い処ではないでしょうが(爆)
個人的感想からこの織り交ぜ方は上手く本筋や小説の雰囲気に馴染んでいないというか---。
時々落ち込んだ醍醐を描写しただけって感じだし、その醍醐に対しての高城の態
度も「結局お前醍醐に対してどうしたいんだ」と、してもしなくてもいい態度を取ったりするのが・・・違和感だけある印象。
さっきと述べたとおり小説の本筋と並んで登場人物の話を織り交ぜるのはいいと
思います。けどねぇ・・上手く馴染まないと鬱陶しいだけだな、と感じた(爆)
事件と自分の暗い過去がだぶってしまい捜査に身が入らない・・・云々は、人間の心理状態を如何にうまく表現するかで決まってくるな、とも感じた。
時折ぼぅっとしていたり、目に見えてうなだれていたり・・・なんて教科書じみ
た典型的な表現だけでは人間の心理を表現したことにならない。それはもっともっと端役に対して使うべきだなーと。
人間形成は周囲の影響によって象られていくもの・・・しかもその周囲が肉親だ
とその影響力は莫大であり、それによって人の人格が決められてしまう位の力を持っていると思う。
軽く書いてはいけないんじゃないか・・・と、いうかかなり重い過去を持ってい
るのであれば、それなりに重点を置くべきかと思う。特にレギュラーメンバーならば・・・。










以下はネタバレ。










この事件は一人の少女失踪と目撃者が消えた事件とが一本の線上にあった事件。
過去をたどれば会社を巡った兄弟げんかになるわけだが、会社を媒体としている為お金やら職業やらで話が広がってしまった、という構成かな。
何しろ兄貴の娘だからという理由で攫われてしまった少女は大変可哀そう。
当の父親が必死になって探すのは尤もだが、もうちょっと警察に頼っても良かったのではないだろうか・・・?
「お前(父親)がもうちょっと冷静に考えればこんなに遅くなることはなかった」
という突っ込みをしたくなる。娘が可哀そうである。
結局娘も閉じ込められていただけで無事見つかり、一応はめでたしめでたし・・
という事なのだろうが・・・
醍醐に関してはどうなのだろう?彼の過去に兄弟喧嘩と兄弟の死があると判明したものの、特に大きな変化も心境の変化もなかった感じ・・・かな。
Posted at 21:36 | 堂場瞬一 | COM(0) | TB(0) |
2013.03.01

被弾

鳴沢了シリーズ第二弾『被弾』読了!



新潟で刑事を転職とし、邁進し続けてきた鳴沢はひとつの事件で打ちのめされていた。
刑事を辞める事を考えながらも結局自分は刑事にしかなれない・・そうして鳴沢は未だ刑事を続けていた。
新潟県警を離れ一人東京で再び刑事採用された鳴沢だったが、周囲からは浮き
"厄介者"とされていた。
鳴沢は地下資料室で過去の事件ファイルを眺めながら過ごす日々。
そんなある日、一件の事件が舞い込む。
住宅地真ん中にある公園で起こったホームレス襲撃事件。
どうせ小さな事件だろうと鳴沢にお鉢が回り、彼は現場に向かった。
だが襲撃犯人だけではなく、当の被害者も現場から消え失せており居たのは僅か
な警察関係者と周囲のホームレス。
その中で小野寺冴という美人刑事もいた。彼女も周囲から"厄介者"とされており、
この事件現場に回されたらしいのだが・・・。
鳴沢と冴はこのホームレス襲撃事件を担当する事になり、やりがいを感じる事の
ないまま捜査に当たるのだが、実はこの襲撃事件には一つの大きな"組織"が見え隠れしていた。
鳴沢了シリーズ二作目ですが・・・まぁまぁ鳴沢の元気が無くなりましたね。
まぁあんな事があったら当然ですが相棒の海くんをさんざん揶揄していた彼の見る影はないなー・・・という位萎れていますな。
しかし、いくら"厄介者"とはいえ普段地下で資料を読むほど刑事は暇なものかね・・どんな刑事でもふたつみっつ案件(?)を掛け持ちしているのが常なのだから
そんなのさばらせていくのもどうかと思うぞ警察よ・・・。

さて、本分に戻ります。

今回はホームレス襲撃事件に始まり、またも「過去からの遺恨」めいたものが噴出してくる内容となります。
被害者さえいない・被害者がホームレスという事で中々本腰を入れる気にならな
い警察と鳴沢・冴だったが、段々捜査を探るうちに被害者は周囲の人間が公安をも巻き込む背景を炙り出す------
ひとつの小さな事件からだんだん奥が深くなっている構成は変わらずで
一人の女性にのめり込んでいく鳴沢も変わらずである(爆)
やる気がないにも関わらずきちんと刑事の仕事をこなすのは意地みたいな気持ちからか、と思いつつやはり鳴沢は「刑事」というものを忘れていないからだと思った。
周囲の聞き込みから地道に地道に事件の核へと迫っていく、ハードボイルド兼
(?)警察小説はやはり面白い。
鳴沢が燻ぶっていた地下室の過去事件資料もきちんと役に立っているのがまた
「地道な努力は大事だな」と感じさせてくれる。
時折入るラグビーエピソードも事件の灰色な雰囲気から、爽やかな空気を入れて
きてくれる様に絶妙な清涼剤になっております。でもなんだかなぁ・・と思ったのは鳴沢了の女性観というか堂場氏の考える女性像というのか・・・。
同著の高城賢吾シリーズでも登場している女性と
今回の冴という刑事もなーんか同じタイプの女性像なんですよねぇ。妙に反発す
るというか、棘棘しいというか。
一言一言がイラッとしますね。
「何だ、コイツ妙に喧嘩売ってくるな」というイライラさ。
鳴沢も最初同じように思っているようですが、やはり相手は見た目が美人なので
見事ほだされていきます(爆)何しろ性格は前述した通りツンツンしているし、野
心を持っているので捜査はさっさと終わらせてしまいたい雰囲気満々。
大して仕事もこなしていない時点で自分が「つまらない」系統の文句ばかり言う
し、鳴沢が黙ったりすると「つまらない男」と言うし・・・正直自分なら怒鳴り散らしていますな。
こんな女性なら『雪虫』で登場した喜美恵のほうがよっぽど良かった。
冴が「美人」でなかったら鳴沢もどんな態度だったのか・・・と考えます(爆)
シリーズ二作目で早くも主人公の性格がガラリと変わり、キャラクターが定着す
る間もなかったので「もっと作品重ねてから変えた方が良かったのではないか?」
と余計な心配をしてしまった今作。(ぇ)
自分としてはまだ海君とのパートナー時代を見てみたかっただけに残念。
海君が今の鳴沢を見たらどう言うのか・・・気になりますね(笑)









以下はネタバレ。









今回の事件の発端は今から30年程前から・・・って、これまたかなり昔の事件になりますね。
内ゲバだの学生運動だの時代がかった言葉が続出してきます。
最初に襲撃されたホームレス、通称沢ちゃんは昔学生運動の左翼系のセクトに属しており、事件は一層謎を増していく。
おそらくその左翼系や昔の過激派が何らか関わっていると踏んだ鳴沢と冴は知り合いの刑事から公安を紹介してもらうなど、どんどん深く捜査していく。
だが事件の真相は・・・何というか、結局左翼とか過激派とか関係ないじゃん!
結局昔惚れていた女がその組織関係者に殺され、その復讐を遂げるために起こした事件、という事になる。
そして真犯人は鳴沢の恩人である沢口。学生時代ラグビーの先輩でもあり、新潟
で落ち込んでいた鳴沢を救ってくれた男だった。
そんな彼がさらなる凶行を起こす前に鳴沢自ら射殺・・最後は悲劇でもありますね。
色々根が深いが、結局はどこにでもあるような犯行動機。結局人間は感情で動い
ているのだと改めて考えました。
たぶん、現実もそうなのでしょう。
Posted at 23:57 | 堂場瞬一 | COM(0) | TB(0) |
2013.02.26

雪虫

初!堂場瞬一氏鳴沢了シリーズ第一弾、『雪虫』読了。

雪虫 (中公文庫)雪虫 (中公文庫)
(2004/11)
堂場 瞬一

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新潟県警捜査一課の鳴沢了は親子三代続く警察一家。
祖父は引退しながらも未だ元部下、元同僚や周囲に慕われている
一種生きた伝説のような刑事、そして父親は現在魚沼署の署長。
父親とは何やら確執があるようだが・・それはまだ冒頭で語られることは無い。
「俺は刑事になったんじゃない、刑事に生まれたんだ」という程に
刑事という仕事に誇りを持っている。
ある日湯沢町で78歳の老婆が玄関先で殺害されていた。
目撃者も無く、周囲に怪しい動きもないまま捜査は難航し単なる物取り系統の犯罪だと思われていた事件。
だが鳴沢らが捜査を進める内、事件の背後に宗教絡みがあると気づく。
殺された老婆はその昔、"天啓会"という宗教集団と思われる会のカリスマ的存在だったようだ。
そしてその"天啓会"では50年ほど前に、一件の殺人事件が起こっていたことを突き止める。
一気に事件の背景が深くなってきた事に勢いづけ、鳴沢は"天啓会"について洗う
ことにした。だが、その関係者に驚くべき人物が挙がってきた---
やや血色の違うタイプの警察官鳴沢了、というイメージ。
今まで読んできた警察小説の中でもここまで刑事に誇りを持っている人物はいなかったと思う・・・うん。まぁそんなに数読んでいないけれども;
三代続く警察、というのは佐々木譲氏の『警官の血』で読んだがこの家系(?)と
も登場人物とも違いますな。当たり前だけど・・。
自分としてはあまり個性の強い訳でもなく、準レギュラーとして登場しそうな位の人物としか映らなかったぁ・・(失礼)
印象的だったのは父親との確執だろうか。
あまり深くは語られないが、彼の父親に対する"意識"はかなり強いらしく
捜査本部で前に座っている父親(署長)を常に常に気にしつつ、一挙一動にとても動揺している。これは結構根が深い確執なのかぁ?
一方警察・刑事としてはやはり誇りを持つだけあって熱心であり、他の人が気づ
かない些細な点から事件の背景を導き出すのはさすがであろうか。殺人現場で戻しそうになった新人刑事・大西海と組むことになり(ちなみに海はカイと読むが、鳴沢は揶揄してうみくん、と呼んでいる。)
彼に"刑事たる者"をアドバイスしつつ、捜査を進めていく。
事件の背景には50年前の殺人事件と関わりがある------その後に続く事件の真相
は結構驚くべきものがあり、自分としてはちょっとなぁ・・・。
事件の目撃者の一人としてかつての中学時代同級生、もとい初恋の相手に出会うっていうのもまた---ま、いいのだが中学生時代なのにいやに意識し過ぎというか・・
それ以来ちゃんとした恋愛してこなかったのか?位舞い上がっている鳴沢には失笑ものである。
事件そのものに関しては、中盤からたくさんの要素が浮上してきて大体の人は真相が理解できる展開となっている。
最大の謎は〇○は殺人事件と関わっているのか!?
である。ネタバレなので後述するが、此処だけは最後まで判らない。
ミステリー・・とも言えるが、そこまでの推理力・仕掛けが施されているわけではないので、やはり警察小説の位置づけだろう。














以下はネタバレ。














78歳の一人暮らしである老婆が殺された------
その老婆・本間あさは昔"天啓会"でカリスマであり"教祖"であった事が判った。
50年以上昔であるが、実はその"天啓会"で殺人事件が起こっていた。
・・・まぁ、こんな事があれば(小説上で起こったら)当然本間あさの事件と結び
つくと推測できる。
殺人事件周辺の聞き込みから一転、当時"天啓会"のメンバーに話を聞くこととなっ
た鳴沢と海くん。やはり50年も前の事なので捜査資料は無く、関係者達も他界している者が多い。
・・・が、そこを何とか切り詰めて当時起こった殺人事件と今回起こった本間あ
さ殺人事件の関係性を探る。
"天啓会"で起こった事件は、つまり"天啓会"でカリスマであり当時は美人であっ
た本間あさにちょっかいを出そうとした男(確か"天啓会"に通っていた米屋かな?)
が"天啓会"建物内で殺されており、近くには本間あさと凶器を持った"天啓会"メ
ンバーが居た。駆け付けた警察官により凶器を持った男は逮捕され、現在その男
は他界している、というもの。
う~ん、めっちゃくちゃ怪しいですね!(爆)
しかも逮捕された男は天涯孤独の身であったとされ、"天啓会"に拾われた「ちょっ
と頭が足りない」男だという。
あーますます怪しい。
ここら辺でもう事件の背景と真相は予想がついてしまうというものだが・・・
まぁ、予想通りでした(爆)
天涯孤独でちょっと頭が足りないとは・・罪を着せるのにとても都合の良い人物
と思わざるを得ない。
しかし、勿論許せるわけがない!
構わないと思う人物もいるかもしれないが、許せるものではないのだ!
事実は、一人で台所(だったと思う)に立っていた本間あさを襲おうとした男が
抵抗した本間あさに抵抗され、勢い余って殺してしまった・・というもの。
それをたまたま近くにいた男に罪を着せてそのまま刑務所送りにした・・。
前半はいいのですがね、あ、まぁ殺人は良くないのだが
最初襲われそうになった本間あさが抵抗して相手を殺してしまった、まではいいと思っているんですよね。
第一襲われたら必死で抵抗するのは当然の権利(?)ですし、その結果相手が死ん
でしまったとしてもそれは事故と似ている様なものだし、襲った人物の自業自得とも言える。
それで殺してしまった人物の罪になるのが、どうしても納得いかないし!
じゃぁ黙って襲われろっていうのか!と憤りを感じる。
第一相手が自分を殺す気で襲いかかってきたら、相手を殺す気持ちで向かい合わないとこっちがやられてしまうではないか。
まぁ現実は「本当に死んでしまった相手に非があったのか」「そこまで抵抗する
状況だったのか」を判断することが困難なのだろうと思うけど・・・。
第一人に「襲われる状況」なんて体外当事者しかいないって。
だからと言って無実の人間を犯人に仕立て上げて罪から逃れるなんて論外だけどね!
周囲に流されたか当然と思ったかはわからないが、(おそらくその後の対応から
して後半に近い態度だっただろう)そのまま罪から逃れた本間あさは腹立たしい。
何だかんだと言って人間は醜いし、脆いものだとつくづく感じるものである。
一番驚いたのが・・やはり鳴沢を育て、刑事の憧れを抱かせた祖父。
彼が事件の隠匿に関わっていたのは驚いていたし、鳴沢了と同様にショックだったなぁ。
多くの人に慕われる"伝説"の警察官と言われていただけにね・・しかも真相に気
付いた鳴沢了が病院に駆けつけると、既に祖父は自殺のスイッチを入れていた。
鳴沢了刑事人生の根底から揺るがすような事件だったが、これから鳴沢了はどうするのか?まぁきっと警察・刑事は続けていくのではないかと思うのだが
父親との確執もどうなっていくのか、気になる所。
一方、中学生時代の恋相手とも結局ダメになっているし・・・
まぁ危険な目に遭ったという事で、刑事と一緒になることが出来ない
という結論だが-----作者は彼女を登場させた意味をどうするつもりだったのだ
ろうか?一種の「決別」という吹っ切れた感じを恋愛面でも表現したかったからかな?
う~ん、まぁ判るわけない(爆)
Posted at 23:58 | 堂場瞬一 | COM(0) | TB(0) |
2013.02.17

蝕罪

堂場瞬一氏高城賢吾シリーズ第一弾!
『蝕罪』読了ー!



堂場瞬一氏にはこのシリーズ他に鳴沢了シリーズも並行して読みましたが、こちらも同じ警察小説。
しかし、こちらは警察でも"失踪人捜査課"。
警視庁の厄介者、お荷物者ばかりがそろっている-----所謂窓際専門部署である。
阿比留真由美室長が率いる"失踪人捜査課"
阿比留室長はこの「厄介」部署を手柄を挙げまくり警視庁内で返り咲く!という野望の元
高城を焚き付けたり、ガンガン捜査協力を頼んだりと奮闘しています。
かえって部署内メンバーは淡泊なもの。
そもそも主人公であり、室長が目をかけている高城賢吾もその一人-----
酒浸りでたばこは吸いまくる、よれよれのシャツ・スーツを引っ掛けているオジさんだ。
彼は元々優秀な刑事であったが故に室長から「かつての高城」を取り戻してほしいという事から、引き込まれた・・・らしいのである。

着任早々結婚を間近に控え幸せいっぱいの筈の男性が突如行方不明になる、という届がきた。
男性と同じ職場で働き、婚約者である女性と男性の母親が揃って色々探しているにも関わらず、その行方は杳として知らずという。
高城は同部署で野心家の明神愛美とコンビを組み、彼の行方を探すこととなった。

失踪人専門の課があるとは・・確かアメリカのFBIにはそういった部署があるんですよね。海外ドラマで見知ったけども(実際にあるのかな?)
日本にもあるんでしょうかね。それともこの小説のフィクション?
通常日本では失踪人は「行方不明者」「家出人」の括りで刑事が捜査するものだけれども・・・そもそも犯罪性が低い、犯罪性が無いと思われてちゃんとした捜査はされないのが現実らしいですねー。
しかも今回行方不明になったのは成人男性。「家出じゃないの?」の一言で終わることもしばしばなのだろうな。
勿論子供、幼児は警察の動きも早いそうですけどね。
前述した海外ドラマでも、失踪人が子供と判明すれば時間との闘いがきびしくなりますから。
そのドラマで感じたことは、当たり前だが「失踪人が行方不明になったと判明するまでの時間」に差が大きかったりする。48時間36時間分らなかった例も多い。それが子供になると1時間や2時間。

今回の失踪でもやはり婚約者や家族がどんなに必死でもろくに話も聞いてくれない事、そして何の為の専門部署だ、という事で"失踪人捜査課"に話が回ってくる。

果たして彼はどこに行ってしまったのか?
何故姿が消えてしまったのか?
ミステリーではなく、ハードボイルド調のシリーズっぽく自分としてはまぁまぁ楽しめました。

でもまだ一作目なのでキャラクターが掴み切れていないし、人物名も覚えきれていないので・・そこがハマってくると凄く楽しめるシリーズなのではないかと期待しております。
現時点では・・・ふつう(爆)
主人公高城健吾は-----
周囲から、そして独白から何やら「過去」を持っているようなのですが、それは作中判明してきます。
それにしてもお酒飲み過ぎだしたばこも吸い過ぎな気がするなぁ。
でも独身でバリバリ叩き上げ刑事(警察)等だと、こうなってしまうもの・・・なのかなぁ。今野敏氏の作品も警察小説が多くて、「安積シリーズ」でも「おいおい、そんな空きっ腹でウィスキー飲んで大丈夫なのか」とハラハラしてしまいますが・・・それと同じでしたね。
夜中にボロボロで家に帰っても真っ暗で冷え切った部屋・・湯船を入れる体力もゆとりもなく、シャワーを浴び出て来て冷蔵庫を見ても中には何も無い・・・そして結局ウィスキーを流し込んでベッドに倒れこむ。
そして仕事中は定食屋のカレーやラーメンを書き込むだけなのだから、健康状態は極めて悪いだろう。しかも何も食べずに濃いコーヒーを飲むのもまた・・・
うーーむ・・・これがもし実際の刑事の現実だとしたらあかんて!
刑事など24時間いつ働きに出るか解らない職業の人達は嫁さんや世話してくれる家族が必需だよな!
でも反対に女性だったらさらにキツイ・・。これで家に帰り家事とか無理!理解してくれる旦那でないとね!とか力いっぱい思いました。









Posted at 18:26 | 堂場瞬一 | COM(0) | TB(0) |
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