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2009.04.20

迷路荘の惨劇

またも横溝氏の作品です。
その名も迷路荘の惨劇。
正に惨劇でした。

登場人物たち

古館種人(ふるだてたねんど)…明治の権臣・元老・伯爵、名琅荘の創始者、明治45年に死亡、享年68
古館一人(ふるだてかずんど)…種人の息子、伯爵、昭和5年に何者かに殺される
古館加奈子(ふるだてかなこ)…一人の後妻、昭和五年何者かに殺される
古館辰人(ふるだてたつんど)…一人の息子、元伯爵、加奈子と血の繋がりは無い
尾形静馬(おがたしずま)…加奈子の親戚、昭和5年に何者かに左腕を切り落とされその後行方不明となる
お糸(おいと)…種人の妾、名琅荘を取り仕切っている
篠崎慎吾(しのざきしんご)…ホテル名琅荘オーナー、剣道五段
篠崎倭文子(しのざきしずこ)…慎吾の妻、先夫は古館辰人
篠崎陽子(しのざきようこ)…慎吾の娘、倭文子と血の繋がりは無い
奥村弘(おくむらひろし)…慎吾の秘書
速水譲治(はやみじょうじ)…ホテル名琅荘従業員
戸田タマ子(とだたまこ)…ホテル名琅荘女中、近視
お杉(おすぎ)…ホテル名琅荘女中
天坊邦武(てんぼうくにたけ)…元子爵、辰人の実母の弟
柳町善衛(やなぎまちよしえ)…元子爵、加奈子の弟、フルートの名手
真野信也(まのしんや)…ホテル名琅荘の客人、左腕が無い

     by ウィキペディア(Wikipedia)

ざっとこの位いますね。最初はやはり混乱しました。
特に
古館種人
古館一人
古館加奈子
古館辰人
でしょうか。少し混乱してしまいました。その中で古館加奈子篠崎倭文子が混ざってしまいました。まぁ、段々と区別がついてきましたけどね。だって「和服美人」で共通していて、大きな特徴がないんですから。昔の女性だからかなぁ・・・・際立ったキャラクターじゃないと「美人」「美人じゃない」以外の区別が全然ついておりません。「夫人」「女中」「未亡人」とかの括りしかないしね。もっと女性に個性を持たせんかい!!昔の女性は大人しく美人で、中身は腹黒いイメージが定着してしまうし。
美人じゃないと富豪の夫人には絶対なれない、というのも常識ですね。現代でも。
自分京極堂の女性達が好きな理由がわかった。


さて、今回の事件は名琅荘という「迷路館」が舞台です。

“どんでん返し”や“抜け穴”が多く存在するという名琅荘。そして地下や近辺には天然洞窟、秘密の入り口など「事件起こします」ってくらい怪しげですね。
ひとつひとつ吟味して読み進めましょう。
自分が読んだ本には一部の部屋見取り図以外地図らしきものはなかったので洞窟の路とか「え?え?どこなん?」と迷いました(爆)でも歩く路は大体決まっていたので慣れてきましたね。
八つ墓村を思い出すような入り組んだ洞窟探検もありました。

ご注意 この作品を読んだ後は鼠に嫌悪感を抱く可能性大ぶるぶる

ちなみに、この作品を読む前に
  悪魔が来りて笛を吹く
  黒猫亭事件
を読んでおいた方が良さそうです。一寸触れる部分がありますので。でも読まなくても事件概要には支障ありませんので大丈夫かと。

事件内容としては・・・う~ん・・・人間の悪意の交錯、でしょうか。
人間の業やら妄執やらは怖いです、という感じ。
トリックなどはそこまで複雑・困難ではありませんでしたが、悪寒を感じることはしばしば。
でも読後は良かった。金田一耕助探偵の優しさを強く感じました。
ラストは温まるシーンもございまっせ。








以下はネタバレ







う~ん、鼠は厭でしたねぇ・・・
惨劇も惨劇。無残です。倭文子はともかく、タマ子は本当に可哀相でした。
速水譲治は脇役かと思いきや、意外と強い感情・キャラクターを出して面白かったですね。でもあまり好きになれないなぁ。嫌いではないけれど。
篠崎慎吾、篠崎陽子は結構好きでした。
慎吾は一寸哀れ・・・・否、結構・・かな汗あせ

古館辰人殺人の真相でお糸さんが怖かった。
マジ、怖かった。
「死ね!死ね!」・・って・・・うぅむ・・・確かに憎かったのだろうけど、傍目には鬼女以外の何者ではないでしょうね。

しかし、その後の金田一耕助の優しさに目を潤ませたのは今後の篠崎慎吾とお糸さんに対して希望の光を感じました。

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Posted at 21:04 | 横溝正史 | COM(0) | TB(0) |
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