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2009.11.29

女王国の城

有栖川氏、「学生シリーズ」
『女王国の城』読了しました!


女王国の城 (創元クライム・クラブ)女王国の城 (創元クライム・クラブ)
(2007/09)
有栖川 有栖

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学生シリーズにとっては役15年振り位らしいのですが・・・
自分は有栖川氏の作品を読み始めたばかりなので、知りませんでした。(爆)

今回はアリス大学生(進級済み?)と探偵役江神さんのシリーズですね。

ある時ふらりと江神さんが「遠出してくる」といって消えてしまった。
後輩たちミス研達は部長を探しにドライブがてら彼が向ったと思われた、ある宗教団体の元へ。

またも出た「宗教団体」。
ミステリー小説に出てくる「山奥に棲む宗教団体」ほど怪しいものはありません(断言してるし)。
その宗教は野坂公子という21歳の女性を中心に構成されている。

宇宙人・UFO等の類が天からやってきて、世界を平和にするための「お告げ」をする。その「光臨」を見聞きする為に日々精進し、待ち続けているのだそう。
怪しいだけでは済まないほどの胡散臭さ(爆)。
その集団の中に部長が入り込んだのだからもう大変。
後輩達が心配しない訳がありません。

メンバーはいざ踏み込みますが、あっさり拒絶される。が、次行った時には何故か警戒が解かれ中に入ることが出来た。
新興宗教団体総本部<女王国の城>城

やっとメンバー達は部長に再会できた・・・のもつかの間、<城>で殺人事件が発生。
「警察に届けるのは待って欲しい」という教団の「お願い」と共に城内に閉じ込められてしまったアリス達。

外に助けを求めることも警察を呼ぶことも出来ないまま、再び新たな犠牲者が・・・

やはり、と思いましたが連続殺人事件ですね。
あの厚みなら予想できるでしょうが汗あせ

今回のポイントは「宗教色」と「凶器の行方」「ビデオテープの行方」でしょうか。
何より凶器がどうやって持ち込んだのか、そして
どこに持ち去られたのか、がポイントになっております。後半になって段々と険悪なムードになり、アクションあり、
重要な検証も加わって一気に読み進めました。(詳細はネタばれにて;)

限られた場所・人物の中で確実に絞られる犯人を追い詰めるのは、ご存知
江神部長。

散りばめられた伏線と舞台で面白い要素は満載なので楽しめること間違いなし、でしょう。
特に強いファンでない自分は「ふぅん」
で終わってしまいましたが・・汗あせ



以下はネタばれです。




結論から言いますと「ふぅん」です。(爆)
自分の有栖川氏作品に対する感想は大体こんな感じでして・・。
勿論、好きなんですよ?!
有栖川氏の作品は好んで手に取り、このシリーズも「孤島パズル」以外は読んでいるし!(爆)

でも、感想は至って普通に「ふぅん」なんです。
正直な感想なだけでして・・
安定感のあるミステリーという感じで、
安心して読み進められる作家さんです。
いつでも、どんな時でも読んでいける
シリーズです。
こういう所が好きなのです(何)
そして今回も、凶器の謎・アリバイ・ビデオテープの謎を一つ一つ解き明かして
いきました。
スラスラ読むことが出来ましたね。
ただ・・・

超イライラさせられましたー!!!教団の「警察介入不可・脱走禁止令」に!!!
公的機関であり、殺人事件が起こったときに然るべき義務をするべきである
警察への通報を断固拒否。
それを阻止する為に、部外者達を強制的に閉じ込める。
何様だ、お前等!!アリス達が脱走劇を繰り広げた時は本当に
「行け行けー!」と応援してしまいましたよ。自分だったらもっと暴れますし(おい)
でも、結局マリアが役に立たずだったのが残念。
現実ではこういう事が多いのだろうと思いますが
ここでは小説なのだから何かあっても良いだろうに・・とか思った。

に、しても・・
由良とか臼井とか・・本ッ当にむかつきました!
真相は「誘拐事件を外部に漏らさないため」という事が判った後でも怒りは収まらなかった。
「誘拐事件は警察に知らせろよッ!!」と突っ込んでしまった訳ですね。
「警察に通報すると人質の命はない」
と言うのは犯人の常套句。何だかんだで知らせたほうが賢明・・・らしい(爆)
第一、知らせなかったからって人質が「無事に帰ってくる」保障だってないのだ。現実は知りませんが;

人質(野坂)の説得によって解放されたという結果も何かイマイチ・・・汗あせ
カリスマ性を目の前にしていない読者
にとっては現実感皆無で、強引な感じも否めないです。

殺人事件に関しては・・やはり「聖洞」が鍵になっていましたね。
宗教的考えがなければ、あっさり捜索できる場所なのですが
この教団に対しては「聖域」な為、侵入禁止区域である。だからこそ利用価値が高かった訳ですけれど、ミステリー小説読者達にとっては「此処がミソ」そのものでしょう(苦笑)
拳銃(凶器)や死体が隠されていたかもという考えは浮かぶでしょうが、「子供時代」の経験が生きてくる所までは考えが及ばず;
「なるほどなぁ」と思いました。

そして驚きの「読者への挑戦状」。
まさかあるとは思わなかった・・!!
でも挑戦状を横に流してしまう自分にとっては意味がなかったんですがね。
だって、解けるわけ無いじゃないか!(きっぱり)

でもまぁ、確定的な死亡推定時刻や科学的物証が乏しい中で色々苦心されたでしょう。うんうん(おい)

そして、意外な犯人。
自分にとっては本当に意外でしたね!
「お、お前かー!」と頭で唸ってしまいました。そうかぁ、君がねぇ・・みたいに(誰)
でも最期の豹変ぶりは良い。
気弱で敬虔的な仮面を剥いだ時に表した「正体」は実に小気味いい。
(星降る山荘~・・の豹変振りは厭なのですがね汗あせ)

弱弱しい人間に見られていた人物が、実は冷酷な殺人鬼だった。
教団の人間たちの狼狽が面白い。
宗教は「崇拝」世界で満たされているからまさか自分たちの中に「憎しみ・嘲り」があるのはショックなんでしょうねぇ。

最後に・・・
「江神シリーズ」はこれで三作目になりますが、登場人物達が・・・正直イマイチでして汗あせ
織田と望月先輩が混ざる;
どっちが発した言葉なのか判らない時があります。
もっと区別化が欲しい所。
「このキャラ達が魅力的☆」という感想をチラホラ見かける自分にとっては
「え・・?そう・・ですかね?」と汗が出る(弱)。
マリアも何だか普通の女子学生で織田・望月先輩も普通の男子学生。
ミステリー好きなので時折例えが
「クイーン」だの「アガサ」やらが加わる位でキャラの面白さがないんですよね。
しかも彼らが語りだす推理は大抵外れている。
何の為に挿入されているのか分からないなぁ・・・苦笑
「彼らもミステリーファンとして、自分たちなりに頑張っているんだよ」
という事かもしれませんが・・・
(自分たちの周りで殺人事件が起これば・・・そりゃぁ推理しますわな。)
でも悉く外している汗あせ
なので蛇足にしか思えないんです。スミマセン汗とか
ある意味現実的でもありますが。

一応、アリスと江神先輩は言葉で区別出来ます(爆)
アリス視点だからだと思いますけど汗あせ
もし第三者からの視点だったら判別難しくなるかもしれません。
江神部長は話しかけない限り口を開く
事が少ないので判ります。

作家シリーズは実に判り易い!!
だから自分は作家シリーズ寄りなのかもしれませんね(爆)
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Posted at 16:28 | 有栖川有栖 | COM(0) | TB(0) |
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