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2009.12.20

一の悲劇

法月綸太郎シリーズ長編初作品です。
実際は第四弾目らしいのですが、自分にとっては初法月綸太郎探偵作となります。
『一の悲劇』読了ー。

一の悲劇 (ノン・ポシェット)一の悲劇 (ノン・ポシェット)
(1996/07)
法月 綸太郎

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 わたし―山倉史郎は義父から息子、隆史が誘拐されたという連絡を受け、慌てて自宅に帰る。
そこには妻和美と隆史の同級生である冨沢家の子供、冨沢茂の母親が居た。
妻から詳しく話を聞いてみると、どうやら誘拐されたのは隆史ではなく茂の方だった。犯人は子供を間違えて誘拐し、
脅迫電話を山倉家にかけてきた事になる。
人質を安全を考え、警察と山倉家はそのまま犯人の要求通り金を用意して身代金現場へと向う。受け渡し人はわたし--山倉史郎。
だが、彼にはもう一つ心に重い過去があった。それは間違って攫われた茂君の本当の父親は史郎で、母親冨沢路子とは過去不倫関係にあったのだ。

そんな二重の心境を持ったまま犯人にさんざん振り回された挙句、史郎は身代金受け渡しに失敗。そして悲劇は起こった----

と、こんなあらすじですね。
全体を読み終えて感じるといえば・・・
う~ん・・確かに悲劇だ。
何とも醜い争いを繰り広げたりしているので、巻き込まれた子供が哀れでならない。やりきれない感が残りました。

さて、事件については勿論一筋縄ではいきません。
法月綸太郎シリーズですから、法月綸太郎が登場(爆)。
誘拐事件の犯人と背景について探っていく史郎。彼には誘拐犯として真っ先に浮かぶ人物がいた---その名は三浦で山倉隆史の実父である。三浦が自分の妻の死をきっかけに生活が破綻し、まだ幼い隆史を山倉夫婦が引き取る事になったのだ。
猜疑の目を向け三浦を調べる内に彼にはアリバイがあるという事が判った。
そのアリバイを証言するのが、かの法月綸太郎だったのだ。
二転三転するアリバイや容疑者達--
何故この様な悲劇が起こってしまったのか?最期まで引き込まれながら読みましたね。法月綸太郎シリーズは次も読んでみたいと思います。







以下はネタバレ注意。





誘拐事件で人質が死んでしまう----これは本当に悲劇でした。
恨みを持っていたとかとんでもない悪党だったという人質ならともかく(おい)
無実な小学生の男の子が殺されてしまうというのは本当に悲しい・・・というより辛く、苦しいものですね。
「殺すことないのに----」
只管そう思わずに居られない悲劇です。
原氏作品の『私が殺した少女』を思い出しました。

そして、容疑者最有力候補の死亡。
うわぁ、やられたと思いました。
誰だか解らないけれど一つの事件をこれ以上ややこしくしないでくれ~と絶叫(爆)
この殺人事件の密室は被害者が自分で扉を閉めた、という事はすぐ判りましたがダイイング・メッセージまでは気付かなかったなぁ。というか、すぐ思いつくだろうかあんなメッセージ・・;
閉じこもったんだから血で文字遺したほうが解り易い気も・・・?まぁ「今再考してみれば」ですがね。(爆)

容疑者のアリバイ作りにシリーズ探偵役が利用されていたのにはちょっと吃驚。
結局利用されていた事も解き明かした訳ですが、探偵が容疑者のアリバイを証言するとすんなり信じてしまう自分が怖い。気をつけよう;

そしてこの事件、下敷きになっています「不倫問題」。
事件の中で度々自責の念に苛まれるわたし、史郎でしたが・・・。
まぁ、正直自業自得(断言)。

不倫したのだからこれ位・・・いやもっと罪の意識に苛まれるべき。
"不慮の事故"でも"薬を使われた"だの"悪意を持って騙され人に迷惑をかけた"
だのと違うんだからさ。自分の意識でもって不倫したんでしょう。
それをずっと隠し続ける事もイタダケナイ。そりゃぁバレるのは怖いし、このまま闇に葬りたいのも解ります。
しかしねぇ・・・
「あの時はどうかしていた。魔が差したとしか思えない」
なんて言い訳です。
この時は本当に奥さんが不憫だったなぁ・・・大体、何故
「奥さんが流産してしまって情緒不安定」=不倫
になるんだ?意味が判らない。
「見ていられなかった、目を逸らしてしまった」ってのはわかるよ。辛いでしょうよ。でも、なんでそこで他の女に手を出すかな?何故他の反応が出来ないかな?
その辺に腹が立ちました。
いくら弁明しても100%あんたが悪い!!

不倫相手は脅すわ子供を誘拐するわ
家族の目の前で暴露するわ、
正妻は不倫相手との子供を殺すし
狂言誘拐するし自殺するし・・・
とんでもなく黒い争いでしたね。

どんな理由でも不倫は弁解できない。
あと、
「バレない」等と思うな不倫男達よ・・・(爆)

憎悪漲らせるのも解るが・・・頼むから子供たちを巻き込むな。
ましてや殺すなんて事はあってはならない。
これは不倫よりも言語道断行為ですな!!

隆史君の未来だけが今後の希望だ・・
彼が真実を知るときが来るのだろうか・・知ったとき彼はどうするのか?
不安も残りますね。
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Posted at 20:57 | 法月 綸太郎 | COM(0) | TB(0) |
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