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2010.02.28

幻惑密室

西澤保彦氏『幻惑密室』。
西澤氏が書く超能力シリーズ(?)第一弾。

幻惑密室―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社文庫)幻惑密室―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社文庫)
(2003/06)
西澤 保彦

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超能力問題秘密対策委員会出張相談員
通称チョーモーイン見習い神麻嗣子(かんおみつぎこ)と敏腕美人刑事能解警部、ミステリ作家の保科匡緒で描かれるミステリー小説。
このシリーズは現代社会の中で"超能力"が実在している設定で書かれており、
神麻嗣子はその"超能力者"達を取り締まる調査員見習いのキャラクター。西澤氏ならではの世界観である(笑)
でも、ミステリーとしてはこんなメチャクチャな事はない!!という感じ。何しろ事件の"犯人"が"超能力"を使用してしまうからだ。「それじゃあ何でもありじゃん!!」という突っ込みは尤もだけれど、そこはSFミステリー作家(勝手に呼び名;)西澤氏。一筋縄で終わらせる筈がない。超能力で「何でもあり」の筈である犯人やトリックにもきちんとミステリーとして解き明かせる構成で描き出している。
読者が推理出来る所は他のミステリー小説でも変わりがないように「解き明かし」の筋書きがあり、「騙された」という驚きも含まれている。うーむ、流石ナリ。

さて、今回の事件。
株式会社ゲンキクリエイト社長の稲毛孝が自宅で他殺体となって発見される。当日は稲毛を除いて新年会と称された物に呼ばれた人物が居た。
平社員岡松治夫、問題児社員羽原譲、そして社長愛人の古明地友美と山辺千絵。

現場は稲毛孝の自宅なのだが、その現場が何と超能力で"異次元"に閉じ込められてしまう。
電話は通じない、外に出ることが出来ない・・・そんな中で容疑者達は誰が社長を殺したのか、誰かが潜んでいるのか、殺害して異次元から逃げたのか色々考えるけれども相手は"超能力"
解けるわけがないんですね。(爆)

そこで出番は超能力問題秘密対策委員会出張相談員神麻嗣子(長い)
作家保科を巻き込み、超能力事件担当になってしまった能解警部と共に事件へ乗り出す。

自分としては結構ヒット☆なシリーズです。キャラクターがヒットなんですねぇ。
主な語り手である保科は結構ありがちな男性像なのですが(爆)神麻さんは凄い。可愛い。両手で重箱のふろしきを持ち、袴姿でチョコマカする姿は何だか癒される気持ちです!
その可愛さに間抜けなほどメロメロになる保科氏は結構見ていて面白いし、冷静に二人を観察しつつ、自分も流されている能解警部は格好良くて意外と可愛いぞ☆
気軽にクスクス笑いながら読むミステリーとしていいのではないだろうか。殺人があったりするのだが
実際あるのか判らないけれど、自然と超能力知識が増えたりする。正直言って多用・悪用されたらたまったものではないので超能力問題秘密対策委員会の今後益々の活躍を期待したい(爆)。








以下はネタバレです。






事件は次々と意外な展開を見せてくれましたね。
と言うのも、「意外な人間関係」を見せてくれたと言いましょうか・・・平社員として読者代弁者(?)となりうる岡松治夫の不倫から羽原譲の婚約者騒動、ヒモの存在など色々・・・
何だか「だらしない男女関係代表者の集い」みたいになってないか?
不倫と愛人とヒモって・・・容疑者である登場人物達に対して愛着は沸きませんでしたね。稲毛孝も然り。特に羽原譲に対してはイライラさせられました。昇●拳喰らわせたい。
でもそんな容疑者達も驚く真相でしたよね。超能力が存在しているのだから仕方ないとは言え・・・酒屋のにーちゃんには吃驚させられた。でも彼の"動機"に対しては現代の少年犯罪を反映しているようで妙な説得力がありました。本当最近の犯罪は・・・最近に限らないかもしれないが・・「想像力皆無」である。
悲しいが、これは愈々深刻化していっているようだ。

このシリーズがどの位続いているのか判らないが、主要人物達の魅力が続く限り読んでいきたいと思った。
超能力を使ったミステリー・・・意外と成り立つものですねぇ。
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Posted at 20:08 | 西澤保彦 | COM(2) | TB(0) |
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