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2012.08.26

架空通貨

池戸田潤氏『架空通貨』読了ー。
同著者の作品を読んだことがある&題名から銀行関連の作品なのかな
と予想したけれど・・・予想通りでしたな。行内ではないけれども。
やはり作者は銀行で勤めていたことがあり、その専門知識をこれでもかっとばかりに描いている。

架空通貨 (講談社文庫)架空通貨 (講談社文庫)
(2003/03/14)
池井戸 潤

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正直言うと・・難しかったぜ;

自分が銀行知識に乏しすぎる・頭が悪いせいだと思いつつも・・
結構難しい小説だったんじゃないだろうか!?
あ、頭を使うというわけではなく、銀行債権などの知識が多いってことで、うん。
語り手は辛島という高校教師。彼は以前金融関係業界に勤めていた事があり、
その忙しさや妻に逃げられ無気力に教師となった男である。
そんな辛島のクラスに一人気になる女子生徒、黒沢がいた。
彼女の実家である黒沢金属工業が一回目の不渡りを出したことから
ずるずると倒産の道へ進んでいく・・という事で相談を受ける。
金融関係に勤めていた時代の知識を生かし、何とか黒沢金属工業を
救う手立てを探していく辛島であったが、黒沢金属工業が取引しているという
田神亜鉛株式会社について調べていく内、とんでもない事態に巻き込まれていく。
金融関係・銀行関係に詳しい人ならば「この事態」がどう緊迫し、
どうしようもない状態なのか把握することができるだろう。
しかし、自分は本当にわからない人間なので(汗)
ひとつひとつ考えながら読んでいくことになった。
しかしそれでも、やはり中盤から後半には「どういう事だ?」という
状態が多くなり「よくわからないけど、とにかくヤバそう」
だけが把握でした(爆)
田神亜鉛株式会社の地元では田神亜鉛株式会社が発行した田神札
というものが通貨として使われており、その田神札の流れと共に
さらなる会社の損害を生み出し続けている、という実態を知る。
田神亜鉛株式会社地元では倒産会社が相次ぎ、この中でしか通用しない
田神札に翻弄され、破産していく人達ばかりだった。
その中で辛島は田神亜鉛株式会社のコンサルタント・加賀に出会う。
彼女は何やらこの実態をゆるがす、ある"野望"を抱いていた-----
大体が自分の把握した大筋の流れですね(大まか過ぎ;)
どうやらこのストーリーは田神亜鉛株式会社・田神札と加賀という女性を中心に
進行していく、といった印象でした。
辛島や生徒黒沢は、その一端から巻き込まれていった---という形ですね。
しかし、これは現実に起こると末恐ろしい事態であり、対応方法は
一体どうすればいいのか・・結局なす術はないのか・・という
諦めの雰囲気が色濃く流れている作品。
心理的・猟奇的な暗さとはまた違った暗さで、そういった点では新鮮だった。
社会に根付いた生き方をしている人達にとっては
じわりじわりとくる「社債」「倒産」「破産」という恐怖が
リアルに怖く感じる小説ではないだろうか・・・?
実際、自分も怖い。うん、怖いね。
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Posted at 19:39 | 池井戸 潤 | COM(0) | TB(0) |
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