2009.10.29
ライオンハート
恩田陸作品『ライオンハート』
時間を越えめぐり合う二人。エドワードとエリザベス。だが決して結ばれることはない。切ない愛の連作短編集。
『エアハート嬢の到着』1932年。ロンドン。第一次大戦と第二次大戦の戦間期辺りの話ですね、確か。
この話が自分の中で
ベスト
です。
5連作ある中で、最初の話が一番好きになりました。
このライオンハートはエリザベス&エドワードという名を持つ
輪廻転生に準えた男女の魂が巡る恋愛
になっております。
しかし、時として生まれ変わる毎に片割れは昔の記憶を持っていません。
よって
「あぁ、やっと貴方に会えた・・」
と目が潤んでも相手は何が何やらわかりません、と言った時があるのです。
片方が片方の事を知りません。
最初の話では、エリザベス(女性)が生まれ変わる前の記憶を持ち、エドワード(男性)が忘れています。
浮浪者なりかけ(?)のエドワードの前に突如現れた愛らしい少女、エリザベス。
ネタばれになるのでここでは書きませんが、エリザベスの健気で真っ直ぐな心に感極まりました。
『春』1871年。普仏戦争後フランス。
ミレーの絵に魅せられる一作。
出会いはほんの一瞬の如くですが、あの美しい情景がいつまでも心に残る作品です。
心が温かく、晴れ渡る爽快感を与えてくれる話です。これもまたおススメだなぁ。
『イヴァンチッツェの思い出』1905年。パナマ。
すみません、正直詳細を忘れてしまった一作です;どんなだったかな・・調べてみても思い出せないという・・・自分にとって印象に残らなかったものです。
話進まなくてすみませぬ
『天球のハーモニー』1603年。ロンドン。
これを読んで「そうか!!あの有名すぎて判らなかったエリザベスか!!」と妙な納得感と反した驚きを感じた一作です。
時は巡り、とうとうこんな歴史的な物語まで出来てしまったんですねぃ。
『記憶』。1855年。イギリス、オックスフォード。-最終章-
今まで綴られていたエリザベス&エドワードの
輪廻転生物語に一種の説明を与えてくる一作。
締めくくりとしてとても良いです。
以下はネタばれです。
今まで恋愛小説を読んだこともなく、今でも
読んではいないのですが・・・。
当時恩田陸さんの作品を多く読んでいた頃だったので、「お、装丁が良いね。これも読んでみよう」と手に取った作品でした。
う〜ん、まさかこの様な無いようだとは・・
でも、読後感がとても良かったですね。
最初の一遍『エアハート嬢の到着』。
あぁ・・悲しく切ないけれどこういう話に弱いです。
見ず知らずの少女から突然「会いたかった」と
告げられるエドワード。
何が何やらわからないエドワードは近くにいた
紳士風親子に彼女を託して逃走(笑)
一度は萎れて引き下がったエリザベスだったが、すぐ振り返りエドワードを追う。
その頃。人生に嫌気のさしたエドワードは半ば
やけっぱちにトラックの前へ身を乗り出す。
その瞬間、響いたエリザベスの声。
気がつけば五体満足の自分と地面に倒れこむエリザベス。
慌てて駆け寄るエドワードに微笑むエリザベスから一本の口紅が転げ落ちる。
貴方に会えるから少しでも綺麗に、って・・
と弱弱しい口から話しかける。
彼女は病に侵されており、余命幾許も無い体に鞭を打ってエドワードに会いに来ていたのだった。
彼女を抱き寄せながら涙するエドワード。
やがて息絶えるエリザベス。
そしてそこからまた時は巡り、二人は出会う事になるのだ。
う〜ん、最初から悲劇だし今後も二人は出会うことが出来るのだが、結ばれることはないという切なさ・・・。
最初のエリザベスは本当に可愛かった・・
そして哀しかった。
「女性だから書けるのかな」という感想を持ちました。
勿論、自分の狭い世界の中での感想ですがねA^^;)
最期の『記憶』でようやく「あぁ、良かったなぁ・・」と呟きました。
自分の中では結構好きな作品ですね。
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時間を越えめぐり合う二人。エドワードとエリザベス。だが決して結ばれることはない。切ない愛の連作短編集。
『エアハート嬢の到着』1932年。ロンドン。第一次大戦と第二次大戦の戦間期辺りの話ですね、確か。
この話が自分の中で
ベスト
です。5連作ある中で、最初の話が一番好きになりました。
このライオンハートはエリザベス&エドワードという名を持つ
輪廻転生に準えた男女の魂が巡る恋愛
になっております。
しかし、時として生まれ変わる毎に片割れは昔の記憶を持っていません。
よって
「あぁ、やっと貴方に会えた・・」
と目が潤んでも相手は何が何やらわかりません、と言った時があるのです。
片方が片方の事を知りません。
最初の話では、エリザベス(女性)が生まれ変わる前の記憶を持ち、エドワード(男性)が忘れています。
浮浪者なりかけ(?)のエドワードの前に突如現れた愛らしい少女、エリザベス。
ネタばれになるのでここでは書きませんが、エリザベスの健気で真っ直ぐな心に感極まりました。
『春』1871年。普仏戦争後フランス。
ミレーの絵に魅せられる一作。
出会いはほんの一瞬の如くですが、あの美しい情景がいつまでも心に残る作品です。
心が温かく、晴れ渡る爽快感を与えてくれる話です。これもまたおススメだなぁ。
『イヴァンチッツェの思い出』1905年。パナマ。
すみません、正直詳細を忘れてしまった一作です;どんなだったかな・・調べてみても思い出せないという・・・自分にとって印象に残らなかったものです。
話進まなくてすみませぬ

『天球のハーモニー』1603年。ロンドン。
これを読んで「そうか!!あの有名すぎて判らなかったエリザベスか!!」と妙な納得感と反した驚きを感じた一作です。
時は巡り、とうとうこんな歴史的な物語まで出来てしまったんですねぃ。
『記憶』。1855年。イギリス、オックスフォード。-最終章-
今まで綴られていたエリザベス&エドワードの
輪廻転生物語に一種の説明を与えてくる一作。
締めくくりとしてとても良いです。
以下はネタばれです。
今まで恋愛小説を読んだこともなく、今でも
読んではいないのですが・・・。
当時恩田陸さんの作品を多く読んでいた頃だったので、「お、装丁が良いね。これも読んでみよう」と手に取った作品でした。
う〜ん、まさかこの様な無いようだとは・・
でも、読後感がとても良かったですね。
最初の一遍『エアハート嬢の到着』。
あぁ・・悲しく切ないけれどこういう話に弱いです。
見ず知らずの少女から突然「会いたかった」と
告げられるエドワード。
何が何やらわからないエドワードは近くにいた
紳士風親子に彼女を託して逃走(笑)
一度は萎れて引き下がったエリザベスだったが、すぐ振り返りエドワードを追う。
その頃。人生に嫌気のさしたエドワードは半ば
やけっぱちにトラックの前へ身を乗り出す。
その瞬間、響いたエリザベスの声。
気がつけば五体満足の自分と地面に倒れこむエリザベス。
慌てて駆け寄るエドワードに微笑むエリザベスから一本の口紅が転げ落ちる。
貴方に会えるから少しでも綺麗に、って・・
と弱弱しい口から話しかける。
彼女は病に侵されており、余命幾許も無い体に鞭を打ってエドワードに会いに来ていたのだった。
彼女を抱き寄せながら涙するエドワード。
やがて息絶えるエリザベス。
そしてそこからまた時は巡り、二人は出会う事になるのだ。
う〜ん、最初から悲劇だし今後も二人は出会うことが出来るのだが、結ばれることはないという切なさ・・・。
最初のエリザベスは本当に可愛かった・・

そして哀しかった。
「女性だから書けるのかな」という感想を持ちました。
勿論、自分の狭い世界の中での感想ですがねA^^;)
最期の『記憶』でようやく「あぁ、良かったなぁ・・」と呟きました。
自分の中では結構好きな作品ですね。
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