2009.11.07

スナーク狩り

宮部みゆき『スナーク狩り』
スナーク狩り (光文社文庫)スナーク狩り (光文社文庫)
(1997/06)
宮部 みゆき

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意外と読んでいない宮部みゆきさん作品。



様々な人物からの視点で綴られていく今作。
だが、次第に人物達はある所で繋がり、また違う所からも罰の人物を介して繋がり・・
最後には一本の線となる。
そんな印象を抱きましたね。
お金持ち元OL女性が元彼氏の
結婚式に向う視点から
釣具店の店員、
母親とは別に暮らしている父子の視点へと移行していき、また他の視点も
絡み合いながら序々に"事件"が進行していく。

視点が切り替わる時にハラハラしたり
する緊迫感は凄かった。
ページが次々と捲られていきます。
関係ない人物がふとした偶然で繋がっていく様は本当に面白い。
「おぉぉ〜ここで繋がってくるのか!」
と声を上げてしまう。
自分はこういうのが好きなもので・・・汗とか

最後は何と言うか・・哀しさが残ったが
"読ませる"力はやはり強い。
これが人気作家さんが持つ力ってなもんですねー。





以下はネタばれ注意です。




『スナーク狩り』の"事件"全容は何かと思っていたのですが、織口さんの復讐劇、でしょうか・・・。
どうしようもない悲しみと激しい怒りを胸に秘めた孤独な中年男性。
哀しく、感情移入してしまいました。
確かに家族が惨い殺され方をしたら
発狂しかねない。所謂[怪物]になってしまう・・・なるほど、と思いました。

自分だって家族があんな目に遭ったら犯人を許せねぇ。

と、いうか許すという選択肢はない

織口は僅かに「更正」への望みを持っていた・・と思うのですが、自分は持たないね。あんな犯罪は「更正」して直せる程の所業ではない。
しかもヘラヘラしやがって・・・犯人がもっと若くても「更正」なんて不可能ではないかと思う。

他の点ではやはり国分だろう・・
あいつは最低だ。
周りはクズだと言っているが、それはお前だろうとツッコミ。
自分は選ばれた優れた人間とも思っているのだから呆れた。「優れた」という根拠もないじゃねーか。ヒモのくせに・・・
よく「何であんな事が出来るんだろう・言えるんだろう。神経疑うね」
という人間を見る事がありますが、なるほど・・「そういう人間は自分でこう思っているからなんだなー」と感じました。まぁ、一例でしょうが汗あせ

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