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2013.06.30

消えた女

藤沢周平氏、
『消えた女 -彫師伊之助捕物覚え-』読了!

消えた女―彫師伊之助捕物覚え (新潮文庫)消えた女―彫師伊之助捕物覚え (新潮文庫)
(1983/08)
藤沢 周平

商品詳細を見る


妻おすみが男と家を飛び出し、心中してから岡っ引きを辞め
ひっそりと彫師として暮らしていた伊之助。
そこにかつて岡っ引き時代世話になった弥八からある頼まれ事を持ち込まれる。
それは娘おようかた"助けてくれ"という文を貰い、彼女を探して欲しいというものだった。
おようは由蔵というやくざ者と一緒になった為、弥八は勘当し
そのままおようは家を飛び出したままだった。
だがやはり娘からの頼みには助けてやりたい、という弥八の願いで
伊之助は彫師の傍ら元岡っ引きの仕事をする事となった-------

時代物ハードボイルド、と言われているようですが本当、その通りですね!
妻が飛び出してからやや無気力な生活を送ってきた伊之助であったが
昔は切れ者の岡っ引き手腕を発揮し、どんどん真相に迫っていく。
おようの行方を探すうちに見えてくる黒い影-----その影の謎を闘い切り抜けていく様は
恰好いいですね!伊之助優秀な岡っ引きだったんだなー。
糸を見つけては行き詰まり、糸を探り当てても切れてしまっていたり・・・
という中で彼は一人捜索を続けていきます。
藤沢周平氏の作品は心に染み入る人情だけではなく、こういった格好良い
ハードボイルドも書けるんですな~
これからも読んでいきたいです!














以下はネタバレ。


















まずおようの行方を探す際、由蔵の線から辿る伊之助。
由蔵はどうやら博奕に浸っているらしく、そこから新田の辰という博奕の元締にも話を聞いてみるが
上手くはぐらかされてしまい中々背後が見えてこない。
そんな最中由蔵は何者かに殺害される。
殺害された当日、由蔵は誰かに会っていたようなのだが、一体それは誰なのか?
一方、伊之助の元上司半沢清次郎は"ながれ星"という異名を持つ怪盗を追っていた。
被害を訴えたのは高麗屋という大店であるが、どうやらこの高麗屋
盗難の被害に遭ってから届け出るまで奇妙な間が空いている。
さらに調べてみると、この高麗屋は過去にも3,4回ほど同じ被害に遭っているようなのだが
届け出をしたのは今回が初めてと判った。
高麗屋にキナ臭さを感じた清次郎は"ながれ星"と共に捜査を続けていく。
最初は元上司半沢清次郎かと思っていたけれど"ながれ星"で
およう失踪と繋がった二つの事件。
どうやらどちらにも高麗屋という大店が立ちはだかっているようで
失踪、窃盗から高麗屋が持つ過去と闇を暴き出していく--------
高麗屋発展に比例して潰れ、失踪する人々の影・・・
急発展した店には何かしら曰く"があるものなんですねぇ。
"ながれ星"は高麗屋の悪事の証拠となる文書を盗むために現れた・・
高麗屋がそれに気づいたので中々役所に届け出れなかった訳ですね。
結局失踪したおようも高麗屋が抱える闇を垣間見たせいで連れ去られ
岡場所に入れられてしまったわけで・・・
最後の最後で見つけられてよかったな~伊之助!
そしておよう!そして弥八ー!
自分でもおようを探すため色々廻っていた訳だが・・
その最中殴る蹴るの暴行でボロボロになった姿は切なくて悲しい・・・
この場面を読んだときは「見つかって欲しい!」と強く思いましたね。

結局見つけられたのは高麗屋の悪事で
おようの行方は解らないままではあったが・・・
最後の最後でおようを発見!
ただの幸運であったのだが「実を結んだ」感はある・・何故だ(笑)

ほんわかしたのは伊之助の幼馴染で飯屋娘おまさの存在。
幼い頃から伊之助を思っていたけれど、伊之助は別の女性と結婚。
そして伊之助が独りになってからも彼を支えてきた彼女の姿はいじらしいかなー・・
伊之助の臆病さから二人は"ただの幼馴染"のままだったが
この事件で二人はやっと心が通じ合った-----感動(爆)
自棄になって他の男と通じるようになったけれど、それに気づいた伊之助に対し
自分の心をぶつける彼女がまた切なくて・・・いい。

対し高麗屋の妻であるおうのがとてもとても可哀そうで----。
酷い目に遭わされて壊れてしまった彼女・・彼女にもせめて一筋の光が欲しかったなぁ。
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以前紹介なさってた西澤保彦先生や米澤穂信先生など多数の作家さんの生年月日から、その作家としての宿命を分析している面白いサイトがあるのです。
別角度から作家を見つめられるかもしれません。

http://birthday-energy.co.jp
Posted by 晶石流 at 2013.07.10 10:37 | 編集
> 以前紹介なさってた西澤保彦先生や米澤穂信先生など多数の作家さんの生年月日から、その作家としての宿命を分析している面白いサイトがあるのです。
> 別角度から作家を見つめられるかもしれません。
> ↓
> http://birthday-energy.co.jp

おぉぉーそんなサイトが存在しているなんて知りませんでした!
情報有難う御座いますm(_ _)m
Posted by ayakasi at 2013.07.21 21:32 | 編集
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