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2013.10.06

獄医立花登手控え 春秋の檻

『獄医立花登手控え1 春秋の檻』読了ー
またも藤沢周平氏シリーズものですね。長いので『春秋の檻』だけでも通じますが(笑)
題目通り、立花登という獄医が主人公の連作短編小説。

新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一) (講談社文庫)新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一) (講談社文庫)
(2002/12/13)
藤沢 周平

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医学を賢明に学ぶために江戸に出てきたはいいが、医師として働く叔父は予想と違い、妻に小言を言われては酒飲みに逃げ出し、医師の仕事もも怠け癖がついている低落。妻である叔母はそんな夫に諦めているらしく、居候としてやってきた登を下男のようにこき使い、いとこのちえも母親と同様登を軽く扱っている。
そんな中で日々口惜しい思いをしつつ、獄医として働くに次いで囚人の頼みを度々引き受けている。
囚人の依頼に応えたりで牢の中の世界に入りつつ日々を過ごす話。


雨上がり
勝蔵という男が痛みがひどいとして登が診察する。実は仮病であったのだが
その時勝蔵は登に頼みがある、と訴えてきた。
伊四郎という男にあって、十両を受け取りおみつという女に渡してほしいと言う。
まぁいいだろう、という感じで引き受けた登だったのだがいざ伊四郎に会ってみると
そう簡単に終わりそうもなくなってきた-------
 
善人長屋
吉兵衛という牢に入っている男が「自分は無実だ」と訴えてきた。
囚人の何割かはそう訴えて来る事が日常なので受け流した登だったのだが
今回吉兵衛に対しては少し気になったので少し調べてみることにした。
吉兵衛にはおみよと娘がいる。その娘は盲目で今ひとり吉兵衛と暮らしていた家で暮らしている。
その住居は"善人長屋"と呼ばれており、住民は皆良い人ばかりだから、という事呼ばれているらしい。
確かに隣人や近所の人達は盲目のおみよの面倒をよく見てくれていて
ひとり暮らしの娘でも安心な様子だった。
特によく訪れてくるのは吉兵衛と一番親しかった与五郎と源六だが、この二人の素性が何やら怪しい事に気づく登。

女牢
以前に診た事がある男の妻、おしのという女性が女郎に入っていた。
その時診察の様子を知っている登はとても大人しかったおしのの印象から
とても考えられないと驚く。しかも罪状はその夫を刺殺したためだという。
一体何が起こったのだろうか。
 
返り花
牢に入れられている御家人・小沼庄五郎に毒が盛られた。
調べてみると小沼の妻がもってきた差入の餅菓子に毒が入っていたようである。
登の同僚の矢作幸伯がそう相談にやってきた。
毒を盛ったのは妻か?それとも他の誰かなのか?
 
風の道
押し込みを働いた鶴吉という男が入牢した。だが調べでは押し込みは鶴吉一人ではなく、もう一人共犯がいるらしいのだが、過酷な尋問にも決して口を割らない。どうやら自分は見張られているという。
そんな中鶴吉は自分の女房に逃げろ、と伝えて欲しいと登に訴えてきた。
 
落葉降る
平助という窃盗の常習犯がまた牢に入れられた。
反省のない小悪党のようだが、彼には自慢の娘おしんがいる。彼女は近々祝言をあげる予定であった。
父親の入牢によって気落ちしていないかと様子を見に行った登であったが、おしんは存外元気そうで
とりあえず安心だろうということになった。
だが後日おしんは何者かに襲われ乱暴された。
さらにその後祝言相手の清吉を刺した罪で入牢することになってしまう。
一体どういうことなのだろうか?

牢破り
獄医である登を待ち伏せする男たちがいた。そいつらは近々入牢する金蔵に鋸を渡せと言ってきた。
勿論断る登だったが、断るとおちえの身に危険が及ぶと脅してきた。
そういえばおちえが家に帰ってきていない------果たして登はどうするのか。


藤沢氏の作品は色々読んできましたが、獄医という設定は初めてかも。
いつもは町人、職人、武士達が主人公だったので今回の主人公設定は新鮮。
しかも囚人、牢屋の様子が細かく描かれており一体どうやってここまで調べたのだろう・・
沢山の書物を読んだんでしょうなぁ・・・この"牢・囚人事情"は
以前人気であり自分も観ていた「仁-JIN-」というドラマと同じだったので
なるほど、本当にこんな"世界"だったんだなぁと思った。
牢屋には主人である牢家主がいたり、囚人が入牢したときに「つる」が必要だったりと・・・




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