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2013.12.07

夜の橋

藤沢周平氏『夜の橋』読了ー

短編集作品で楽しめたが・・・何分話が混ざったり結末を忘れてしまったりで

全ての話の内容が書けない始末・・・すみません。覚えている限り記述していきます。


夜の橋 (文春文庫)夜の橋 (文春文庫)
(2011/07/08)
藤沢 周平

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鬼気

雨宮道場が勝った。
徳丸、鳶田、平野という高弟が揃い彼らの腕は周囲も認めている。その彼らがある日酒を飲んでいた時
徳丸がふと細谷久太夫という人物の話を挙げた。彼らが話し込んでいると近くの席で飲んでいた
物頭の保科弥五兵衛が加わってきた。保科は細谷久太夫について少し知っている話があるとして
三人にかいつまんで話した。細谷久太夫はあまり公でもおおっぴらでもないが
剣の腕が三人をも凌ぐ程ではないか、というのだ。
三人は半信半疑で聞いていたのだが それでは、という事である作戦を思いつく。

 

夜の橋
民次は自分の博奕癖のせいで妻おきくに逃げられていた。
自宅である裏店に戻ると、隣の女房がそのおきくが来ていたと言う。
訝しみながらも民次はおきくに一度会ってみることにした。

 

裏切り
幸吉は研師でその親方の娘・おまちは嫁ぎ先で体を壊し実家に戻ってきていた。
そんな姿を見る幸吉は自分の妻おつやにもあまり労働させ過ぎないようにと考えるようになった。
ある日家に幸吉が戻ると妻の姿が無い。いつまで経っても戻ってこないおつやが心配になり
幸吉は探しに出るのだが-----

 

一夢の敗北
吉田次左衛門一夢は米沢藩で一刀流の達人として知られている。一夢が歳老いたころ細井平洲を招くという話があった。
詳細は判らないが、藩にとって良くない人物だという事は感じた一夢は
妨害を試みることに。

 

冬の足音

叔母のおよしがやって来た。またお市に縁談を持ってきたのだ。
そろそろ嫁ぐ年齢になってきたというのに中々乗り気にならないお市に
三度目の縁談を持ってきたのだ。相手も特に妙な噂もなくとても良い縁談のようだ。
しかしお市はやはり気が乗らない。と、いうのもお市には忘れられない男がいるのだ。
以前家で働いていた職人時次郎という男で、彼ははある日突然辞め音沙汰無しになってしまった。

 

梅薫る
娘の志津がやってきた。またかと奥津兵左衛門は思った。
妻の波江がいうには身籠っているらしいのだがこう度々実家に戻ってきては先方の家に申し訳なく思う。
娘は保科節蔵に嫁いだ身である。特に落ち度も無く、左衛門が謝っても大らかに受け止めてくれている。
実はもともと志津は江口欽之助の所に嫁に行くはずだった。
しかしとある事情から取りやめとなり保科家に嫁ぐことになったのだ。その事情を知る者はごく一部の人間だった。

 

孫十の逆襲
とある村で娘家族と暮らしている孫十がある日、世話役である仙右衛門に呼ばれた。
何の話かと思っていると、野伏せりが現れて近く野村が襲われたという。
そこで村で唯一戦の経験者である孫十を頼ってきたのだと言う。
仰天した孫十はとてもじゃないが自分には荷が重いと焦った。
孫十が経験した戦はかの関ヶ原大戦なのだが、孫十はその戦で逃げ回っていただけなのだ-----




泣くな、けい
相良波十郎は、酒の勢いもあり女中のけいを無理矢理に手籠めにしてしまう。
波次郎は直後に後悔の念を抱く。そしてずっと病に臥せっていた妻の麻乃が死んだ。
このことがあってからしばらくし、あんな事があってからもけいは黙々と女中の仕事を続けてくれていた。
そんなある日藩の蔵にあったはずの剣が一振り見あたらないことが判明。
剣は研ぎに出して返したはずなのだが、返却は亡くなった妻に任せきりでどうやら返却されていなかったらしい。
今その剣は隣国にあることが判り向おうとするが波十郎は事情あって向かうことが出来ない。
そこに突然頭によぎったのがけいだった。

 

暗い鏡
鏡職人の政五郎を姪のおきみが訪ねてきた。おきみは木綿問屋で住み込みで働いているということで
特に用事のある訳ではないが、伯父の家に顔を見せにやってきているようだ。
そのおきみが殺された。
姪の突然の死に驚く政五郎は何故おきみが死ななければならなかったのかを探るため一人で調べに出た。




裏切りと一夢の敗北 梅薫るの結末は忘れてしまい・・・ネタバレはありません、すみません!

他のネタバレを後述していきたいと思いますー













以下はネタバレ












鬼気

本当に強い人は隠れているかもしれない・・・・が、隠しきれるものではない
という一例のような話(苦笑)
周囲からも自他ともに認める県の腕前を持つ
徳丸、鳶田、平野は隠れた名人という細谷久太夫が気になった。
直接斬り合いを見た人物がいる訳でもないのだが、誰も固唾をのんで見守るしかない
斬り合いを一声で収めてしまったり、尋常ではない身のこなしを垣間見たりと
噂が湧いてくる細谷久太夫。
保科弥五兵衛の話も聞いていよいよ只者ではない・・・と感じ始めた三人は
細谷久太夫の正体を見破ってみようと考えた。
と、いうのもどちらかと言えば自分たちよりも強い訳ではない、と証明したいという
気持ちの方が大きいだろう・・・夜道で細谷久太夫を待ち伏せし
ちょっと脅せばどのような反応をするか試してみることになった。
人気のない林で細谷久太夫にけしかけた三人であったが・・・
結論から言うと、何か起こったわけでもない。斬り合ったわけでも忍者のような身のこなしも
見たわけでもないのだが、自分が何やら知らぬ罠にハメられたと察知した細谷久太夫の
眼力、迫力に一瞬で気圧された三人は、特に何もできず這う這うの体で逃げてしまう。
本当に強い人間は何も手を出さずとも勝ってしまう人間の事かもしれないな・・・と感じた話(笑)
結局噂の真相はわからず仕舞いだが、細谷久太夫は相当な腕の持ち主とみた!(笑)




夜の橋
民次が妻おきくの元を訪ねて話を聞いてみると、どうやらおきくを嫁に貰いたいという
話がありその話をしにきたらしい。
民次はもう縁が切れているし、気にすることもないと言ったが
相手の男が安心な男か気になり少し調べてみることに。
するとその男は自分と同じ博奕へ出入りする胡散臭い男だと解った。
其の事をおきくに告げ、もうその男とは関わるなと言い放って離れた民次は
相手の男にもおきくに関わるなと忠告する事に。
しかしその男と取り巻き達にボコボコにされてしまう・・。
そしてその民次を介抱したのはおきくであった。
「別れても好きな人」でしょうか・・・ん~・・・ともちょっと違いますね。
別れたとはいえ以前は好き合って一緒になった人が、善くない人物と連れ添う事になったと
知った時、大抵の人は心配になるのではないか、という感想。
お互い幸せになれば何も言うことは無いし、その時自分との縁がすっぱり切れるのだが
これから不幸な目に遭うのが判っていて見過ごすことはできない・・・そんな関係。
ベテラン(?)夫婦が別れたらこんな関係が多いんじゃないかなーと予想(苦笑)
最後は復縁した民次とおきく。これで民次の博奕も治るだろうとほんわかする話だった。




冬の足音
時次郎が忘れられないお市は彼を探すことにした。
かつて家の職人だった時次郎は周囲の評判も良く、お市の両親も彼と娘を添わせようと考えていたようだった。
しかし時次郎はある時から一人の女に入れ込み、追い出される態で出て行ってしまったのだ。
女に入れ込んだだけでなく、家のお金にも手を出そうとしていたと母親に聞いたお市は
一時の気の迷いで離れてしまったのだろうと考える。
そして遂に時次郎を見つけた。
再会して時次郎も自分と同じ気持ちだったという事を知るのだが・・・実はもう彼には妻もいて
既に子供もいたのであった。
それを知ったお市は急に気持ちが萎んでいき彼の元を去った・・・。
うーん、こういう話も現代で通じる感じですねぇ。
若い頃一時気持ちが通いそうになった相手が忘れられず、心が引っ掛かり結婚できないままだった。
そして再会し、相手も自分を好きでいてくれたと判ったが相手はすでに伴侶も子供もいたのだ。
「まぁ、その可能性が一番高いかもしんないけどさぁ~何だか虚脱感でいっぱいになるなー。」という
感想(爆)
自分が勝手に思っていただけだけれど・・現実はこんな感じかな?




孫十の逆襲
有名な関ヶ原の戦いが出てきてちょっと力が入ったけれど・・・
まぁ普通に(?)一般兵として参加した男の話でしたね。
いざ戦になると怖くなって戦の最中ずっと逃げ回っていた孫十。
しかし逃げ回っていたことなど知らない村の人達は孫十に尊敬の目を向ける。
そして近くの村で野伏せりが現れて、その内この村にもやってくるのは明白の理。
娘婿や村の男たちと協力して備えるが果たして上手くいくのか・・・

この本で一番ドキドキハラハラした話でした。
作戦は成功し、何とか野伏せり達を退治できたのは良かったけれど
孫十は瀕死の重傷だ・・・彼がどうなるのかは読者の想像に任せられる。
自分としては今は亡き孫十の妻が孫十の「戦の実態」を知りながらも
彼を想って黙って死んでいったという姿に感動した。夫婦だなぁ☆




泣くな、けい
相良波十郎がけいを手籠めにしたのは「こらぁ!」と怒り心頭だったが
けいも波十郎に対しまるっきり悪い感情を持っていなかったとして良しとする。
・・・・・結構よくないけどね。実は処刑ものだけどね。
そのけいが女中でありながら一家の明暗を分ける大事な使いに出るのは・・・凄い。
「そんな役目やらせるなよ!」とも思ったが、けいの聡明さを知っている
波十郎としては一番良い方法だったんだろうな・・・
そしてボロボロになりながらも見事役目を終えたけい!えらいぞ!
これからは波十郎を尻に敷いてやれ(笑)




暗い鏡
これは少し感動したが・・・やっぱり悲しい話かな。
姪のおきみは見た目が美しい訳でもない・・・よって婚期が遅れていて
いつまでも奉公している娘である。そして殺された。
生前は特に親しくもなく、碌に話もしなかったが突然すぎる事態に
おきみの死の真相を調べ始める。
どうやらおきみは奉公で働いていると言いつつ、実は娼婦として働いていたのだ-----
驚きながらも、そんな人生の中で男の影がチラつく。
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