2008.12.11
獄門島
またもや横溝氏です。作品名は『獄門島』
あらすじは
終戦から1年経った昭和21年9月下旬。金田一耕助は、引き揚げ船内で死んだ戦友・鬼頭千万太(きとう ちまた)の故郷、瀬戸内海に浮かぶ獄門島へと向かった。そこは封建的な古い因習の残る孤島で、島の漁師たちの元締めである鬼頭家の本家・本鬼頭と分家・分鬼頭が対立していた。金田一には、彼が息絶える前に残したある言葉が気に掛かって仕方がなかった。
「俺が生きて帰らなければ、3人の妹達が殺される…。」
金田一が島を訪れたその日を境に、その島で凄惨な連続殺人事件が次々と巻き起こり始める。
です。またもや孤島。でも連絡手段はあるし、嵐の夜でもないのでいつでも進入可能(爆)
数々の名作の中でも名を連ねる作品だそうですね。
自分は横溝氏といえば(と、いうより金田一耕助と言えば)
犬神家の一族 と
八つ墓村 が有名。
なので自分は最初その位しか知らなかったです。
沢山本を出していらっしゃるのですがねぇ・・あぁぁぁ
ま、とりあえず読破です(爆)
只この時読んだ本には「獄門島」の後に短編がありましたね・・・タイトル忘れてしまったですが・・別物語だったんですよね。短い話だったのでエピローグかと思ってしまいました。
で、獄門島ですが・・・
これは「見立て殺人」です。
でも「見立てられている」ものが判らないので、物語半ばまで「見立て殺人」と気づきませんね。ヒントは出されているのですが、判らないんです。後半で「これは見立て殺人だったのかッ!?」と、驚く金田一氏。
いや、遅いって。
でもまぁ、判らないのも無理はないし・・・・気づいただけでも探偵らしいんですがね・・・
でも、自分の中で読んできた「見立て殺人」は大体一人目が殺された時点で「見立て」だと判明してしまうので・・・・。
大体「見立て殺人」は
・○年前、同じような殺人事件があって、その呪い類だ。
・冒頭に出てくる「これ見よがし」の童謡やら芸術作品(絵画・有名人が残した小説など)やらが印象的
と、いう様な事が多いんです。多くないですか・・?(訊くし)
と、まぁ「見立て殺人」なのですが・・・何故あの人達が殺されていくのか判らないですね。
動機は何だ?動機は・・?
と、考えた作品でした。
やはり名家にありがちな財産だろうか・・・
そして金田一氏に伝えられた「俺が生きて帰らなければ、3人の妹達が殺される」という言葉もわからなかったですねー。何故判るんだ?
動機が気になったのは・・・いつもの如くトリック解きを諦めていた、という事もあるのですが・・(おい)何しろ孤島ですし、現場が山奥の時もあったので「何か見落としがあるんだろう」とか超軽く考えてしまっていたからです。だって・・・どうせ自分じゃ解けないしね・・・ねぇ?
時代は戦後すぐなので時代を感じますが、やはりトリックは凄いですね。
実際殺人を行うとしたら「結果を見るとこんなもん」と、いう形であっけないものです。大げさにトリックや下準備はいらない、といった感想。
単純明快=痕跡が残らない=トリックが解き難い
こんな方程式を感じました。
物語自体はスラスラ読めます。
ただ・・やはり人物が多い。本家と分家があるしね。
鬼頭嘉右衛門(きとうかえもん)…鬼頭家前当主、故人
鬼頭与三松(きとうよさまつ)…鬼頭家当主、精神病を患っている
鬼頭小夜子(きとうさよこ)…与三松の妾、女役者、故人
鬼頭千万太(きとうちまた)…与三松の息子
鬼頭月代(きとうつきよ)…小夜子の長女、千万太の腹違いの妹
鬼頭雪枝(きとうゆきえ)…小夜子の次女、千万太の腹違いの妹
鬼頭花子(きとうはなこ)…小夜子の三女、千万太の腹違いの妹
鬼頭一(きとうひとし)…千万太の従兄弟
鬼頭早苗(きとうさなえ)…一の妹
お勝(おかつ)…嘉右衛門の妾
苗字が同じだともう・・・・
あ、でも三姉妹はセットで覚えても大丈夫です。(爆)
お勝という人は特に・・・最期の方まで「あれ?誰だったっけ?」
と、思い出せずにいました。
でも、舞台となる本家・分家以外の村の人達(島民)は覚えられました。
実は清水(獄門島駐在巡査)さんが好きです。(笑)
以下はネタバレです。
まず最初に挙げておこう事項は、
金田一耕助氏に恋色が
ですね。正直吃驚しました。
彼女の何処に惚れたか判りませんが・・・自分にとっては「美人」だったからとしか思えませんでした。そりゃぁ、他に出てきた三姉妹も美人でしたが、彼女達は変わっていましたからね。なので唯一(?)まともな性格だった彼女に惚れたんじゃないかと思ってました。さて、どうなんだろう・・・結局振られてしまいましたが。(苦笑)自分の中では「別にぃ」という印象の人物だったので。何か特別面白いとか、立派だとか魅力の強い女性ではなかったんですよね。何でプロポーズっぽい事言ったんだか・・・。面食いなのかな。(爆)
さぁて、事件の犯人ですが・・・
千光寺和尚
村瀬幸庵
竹蔵
ちょっと見えにくくなったかな・・・?
三人でしたね。各々が殺人を行うのでより難解に・・・
しかも約一名は行方不明って・・・後味残るなぁ。
各々違う手法(?)で殺人を行うが、動機は同一。
戦後の事件なだけに・・・戦争が色濃く響く事件でありました。
戦争は厭ですね・・・終戦になっても悲劇は続くもんです。
そんな感想を抱きました。
トリックは「単純」な事が多く(深いかもしれませんが、自分には判別できないレベルの高さなので)「おぉぉ、こんな事が」という様に驚きはないし、印象が薄れてしまう事件ではありました。あぁぁ〜・・・何年後かには深読みできるようになるかなぁ。
でも決して面白くない、という訳ではなく「スラスラと物語が進行してしまう」印象。
三姉妹が殺されてしまうし、三姉妹が殺されてしまうだろう、と大方判ってくるのですが何だか「必死さ」がなかったというか・・・もっと「必死に」殺人を未然に防ごうという空気が薄かったですね。最後に殺される・・えっと・・どれだっけ・・花子かな?月代だっけ・・・ま、まぁともかく、彼女が「祈祷所」で「祈祷」しに行ってしまうんですよ。勿論その祈祷中は一人で。
「いやいや、止めろよッ!!」
と、ツッコミしたい。
命狙われているんだから祈祷どころじゃないだろう!!と言う人はいなかった。大体、周りに人がいるからって長時間一人になるの怖くないのかなぁ。絶対次ぎ殺されるの自分だと判っているし・・・・。
その辺は納得できなかったです。
でも、そんなものと言ってしまえばそんなものなのだろうか。
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あらすじは
終戦から1年経った昭和21年9月下旬。金田一耕助は、引き揚げ船内で死んだ戦友・鬼頭千万太(きとう ちまた)の故郷、瀬戸内海に浮かぶ獄門島へと向かった。そこは封建的な古い因習の残る孤島で、島の漁師たちの元締めである鬼頭家の本家・本鬼頭と分家・分鬼頭が対立していた。金田一には、彼が息絶える前に残したある言葉が気に掛かって仕方がなかった。
「俺が生きて帰らなければ、3人の妹達が殺される…。」
金田一が島を訪れたその日を境に、その島で凄惨な連続殺人事件が次々と巻き起こり始める。
です。またもや孤島。でも連絡手段はあるし、嵐の夜でもないのでいつでも進入可能(爆)
数々の名作の中でも名を連ねる作品だそうですね。
自分は横溝氏といえば(と、いうより金田一耕助と言えば)
犬神家の一族 と
八つ墓村 が有名。
なので自分は最初その位しか知らなかったです。
沢山本を出していらっしゃるのですがねぇ・・あぁぁぁ

ま、とりあえず読破です(爆)
只この時読んだ本には「獄門島」の後に短編がありましたね・・・タイトル忘れてしまったですが・・別物語だったんですよね。短い話だったのでエピローグかと思ってしまいました。
で、獄門島ですが・・・
これは「見立て殺人」です。
でも「見立てられている」ものが判らないので、物語半ばまで「見立て殺人」と気づきませんね。ヒントは出されているのですが、判らないんです。後半で「これは見立て殺人だったのかッ!?」と、驚く金田一氏。
いや、遅いって。
でもまぁ、判らないのも無理はないし・・・・気づいただけでも探偵らしいんですがね・・・
でも、自分の中で読んできた「見立て殺人」は大体一人目が殺された時点で「見立て」だと判明してしまうので・・・・。
大体「見立て殺人」は
・○年前、同じような殺人事件があって、その呪い類だ。
・冒頭に出てくる「これ見よがし」の童謡やら芸術作品(絵画・有名人が残した小説など)やらが印象的
と、いう様な事が多いんです。多くないですか・・?(訊くし)
と、まぁ「見立て殺人」なのですが・・・何故あの人達が殺されていくのか判らないですね。
動機は何だ?動機は・・?
と、考えた作品でした。
やはり名家にありがちな財産だろうか・・・
そして金田一氏に伝えられた「俺が生きて帰らなければ、3人の妹達が殺される」という言葉もわからなかったですねー。何故判るんだ?
動機が気になったのは・・・いつもの如くトリック解きを諦めていた、という事もあるのですが・・(おい)何しろ孤島ですし、現場が山奥の時もあったので「何か見落としがあるんだろう」とか超軽く考えてしまっていたからです。だって・・・どうせ自分じゃ解けないしね・・・ねぇ?
時代は戦後すぐなので時代を感じますが、やはりトリックは凄いですね。
実際殺人を行うとしたら「結果を見るとこんなもん」と、いう形であっけないものです。大げさにトリックや下準備はいらない、といった感想。
単純明快=痕跡が残らない=トリックが解き難い
こんな方程式を感じました。
物語自体はスラスラ読めます。
ただ・・やはり人物が多い。本家と分家があるしね。
鬼頭嘉右衛門(きとうかえもん)…鬼頭家前当主、故人
鬼頭与三松(きとうよさまつ)…鬼頭家当主、精神病を患っている
鬼頭小夜子(きとうさよこ)…与三松の妾、女役者、故人
鬼頭千万太(きとうちまた)…与三松の息子
鬼頭月代(きとうつきよ)…小夜子の長女、千万太の腹違いの妹
鬼頭雪枝(きとうゆきえ)…小夜子の次女、千万太の腹違いの妹
鬼頭花子(きとうはなこ)…小夜子の三女、千万太の腹違いの妹
鬼頭一(きとうひとし)…千万太の従兄弟
鬼頭早苗(きとうさなえ)…一の妹
お勝(おかつ)…嘉右衛門の妾
苗字が同じだともう・・・・

あ、でも三姉妹はセットで覚えても大丈夫です。(爆)
お勝という人は特に・・・最期の方まで「あれ?誰だったっけ?」
と、思い出せずにいました。
でも、舞台となる本家・分家以外の村の人達(島民)は覚えられました。
実は清水(獄門島駐在巡査)さんが好きです。(笑)
以下はネタバレです。
まず最初に挙げておこう事項は、
金田一耕助氏に恋色が

ですね。正直吃驚しました。
彼女の何処に惚れたか判りませんが・・・自分にとっては「美人」だったからとしか思えませんでした。そりゃぁ、他に出てきた三姉妹も美人でしたが、彼女達は変わっていましたからね。なので唯一(?)まともな性格だった彼女に惚れたんじゃないかと思ってました。さて、どうなんだろう・・・結局振られてしまいましたが。(苦笑)自分の中では「別にぃ」という印象の人物だったので。何か特別面白いとか、立派だとか魅力の強い女性ではなかったんですよね。何でプロポーズっぽい事言ったんだか・・・。面食いなのかな。(爆)
さぁて、事件の犯人ですが・・・
千光寺和尚
村瀬幸庵
竹蔵
ちょっと見えにくくなったかな・・・?
三人でしたね。各々が殺人を行うのでより難解に・・・

しかも約一名は行方不明って・・・後味残るなぁ。
各々違う手法(?)で殺人を行うが、動機は同一。
戦後の事件なだけに・・・戦争が色濃く響く事件でありました。
戦争は厭ですね・・・終戦になっても悲劇は続くもんです。
そんな感想を抱きました。
トリックは「単純」な事が多く(深いかもしれませんが、自分には判別できないレベルの高さなので)「おぉぉ、こんな事が」という様に驚きはないし、印象が薄れてしまう事件ではありました。あぁぁ〜・・・何年後かには深読みできるようになるかなぁ。
でも決して面白くない、という訳ではなく「スラスラと物語が進行してしまう」印象。
三姉妹が殺されてしまうし、三姉妹が殺されてしまうだろう、と大方判ってくるのですが何だか「必死さ」がなかったというか・・・もっと「必死に」殺人を未然に防ごうという空気が薄かったですね。最後に殺される・・えっと・・どれだっけ・・花子かな?月代だっけ・・・ま、まぁともかく、彼女が「祈祷所」で「祈祷」しに行ってしまうんですよ。勿論その祈祷中は一人で。
「いやいや、止めろよッ!!」
と、ツッコミしたい。
命狙われているんだから祈祷どころじゃないだろう!!と言う人はいなかった。大体、周りに人がいるからって長時間一人になるの怖くないのかなぁ。絶対次ぎ殺されるの自分だと判っているし・・・・。
その辺は納得できなかったです。
でも、そんなものと言ってしまえばそんなものなのだろうか。
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