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2014.01.25

氷菓

米澤穂信氏『氷菓』読了。

米澤氏作品の中では有名な作品でありアニメ化もされていましたね。

氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川文庫)
(2001/10/31)
米澤 穂信

商品詳細を見る


通称古典部シリーズ(?)だったかと。
何事にも最低限の労力しか使わないという省エネ主義を持つ
神山高校生折木奉太郎は世界中を旅する姉からの手紙令(笑)で
「古典部」へ入部する事となった。
古典部という存在自体危うい様子のその部は後者の一角の部屋を
部室として使っているようだ。
この分なら入部者は自分だけ=自分だけの空間でゆっくりできる
と思っていた奉太郎はその部室で先客に出会う。
黒髪の美しい少女千反田えるである。
彼女含め奉太郎親友の福部里志と伊原 摩耶花も加わった
古典部達が繰り広げる(?)高校生ミステリーシリーズ?らしい。

全体のとしては「期待以上に面白かった」。
正直あまり期待していなかったというのもある・・・(爆)
でもこの古典シリーズはキャラクター各々の魅力が個性的であり、掛け合いも面白いので自分にはとても合った作品だと思う。
主人公&視点である折木奉太郎も中々面白い人物だが
何より千反田えるが一番のお気に入り(笑)
最初「えるて・・デ○ノートか!」とツッコミをしてしまったが
読み進む内にとても「魅力のある」人物だと感じた。
若干・・・いやかなり(爆)天然な素質を持った人物であるが、頭は悪くないし責任感もあるしひたむきな性格っぽいので好感が持てた。
主人公折木は省エネ主義なのに千反田えるから懇願されると

しぶしぶながら労力消費をしているようだ(苦笑)

初対面では古典部部室である教室にて出会うのだが、実は奉太郎が部室にやってきた時ドアの鍵が閉まっていた------仕方なしに鍵を取りに行ってドアを開けたところ千反田えるが佇んでいたのだが・・・聞くと千反田えるはドアの鍵を閉めていないと言い張る。
しかも自分が来た時はドアの鍵が開いていて普通に入れたのだという。
はて、奇妙なものだと思いながらも「無意識に締めてしまったんだろう」とか
「ドアを閉めたはずみで鍵がしまったのだろう」と思い受け流そうとした奉太郎だったが、そこで千反田えるは「おかしいです!」と熱弁(笑)
自分が無意識に閉めたのでもないし、ドア閉めただけで鍵がしまってしまうなんておかしいです、考えましょう!と奉太郎を急き立てる。
仕方なく奉太郎も考え始めてみると・・・・。

古典部は部室に入った時から古典部なのか(笑)
小さな、それでいて「過ぎてしまえばま、いいか」程度の謎を
どんどん解いていく古典部(折木奉太郎)
学校で、家庭で起こる何気ない謎を解いていく部分が、この作品のミステリーとなる。
一方で「大きな謎」も解いていく作品である。
それは千反田えるの伯父と学校文集歴史の謎。


部室の鍵ミステリーをサラっと解いた奉太郎(笑)に対し千反田えるは大きな信頼を寄せたようで、後日ある相談があると彼を呼び出した。
それは自分の伯父関谷純に関する事でずっと不思議に思っている事があるという。
学校文集については、古典部の活動を開始する際まずはじめになにをするべきか・・と検討した所、神山高校文化祭・通称"カンヤ祭"で文集を出そうということになった。
過去神山高校で出されていた文集を調べてみると、その文集は『氷菓』。
『氷菓』とは一体どういう意味で付けられたのか?
そしてこの文集はなぜ第二号からしか無いのか?
文集作りの資料として調べていた古典部達はそこに「様々な学校過去の謎」があることに気づく。一つ一つの謎を解いていくうちに、彼らはその「真実」を知った。

高校生の愉快な仲間たちほのぼのライフかと思いきや、そこはしっかりとミステリーがあって読み応えのある作品。
文集作りからこんな根深い謎が存在しているなんて・・想像していなかった。
最後は本当に驚いたし、何より『氷菓』の謎が解けた時は・・・本当に・・・う~ん、自分としてはやや衝撃的。ウワッとなったね。
続編もあるようだし、今後も読んでいきたいとおもいますな!











以下はネタバレ。












最初の部室の鍵がなぜ閉まっていたのか・・・の謎。
正直自分だったら「ま、いいや」と流してしまうのだけれど
ちゃんと解き明かした奉太郎は偉いな(笑)
省エネ主義なのに考えるべきときはちゃんと考えてくれるではないかー!ってことで省エネ主義はやや薄れたね。実は熱い男なんじゃないか?(爆)

文集『氷菓』歴史の謎も解き明かした古典部だったけれど・・かなり悲しい過去があったもんですねー・・・
30年位上昔の神山高校で起こった文化祭クーデター(?)
結果は生徒たちの要求通り文化祭の日数が伸びて開催されたのだけれど
そのリーダーに挙げられた関谷純はただ一人、退学させられてしまった。
そう、その関谷純は千反田えるの伯父その人なのである。

伯父関谷純は疾走したまま消息不明の人物であるが、まさかこの『氷菓』で結びつくなんて・・・この失踪にも思いがけない謎が潜んでいるのか!?と勘ぐってしまう。
しかも、その疾走の謎は溶けないままだしね・・・うむぅ。
所謂学校内の"犠牲者"となった関谷純が残した『氷菓』に潜む謎は
解き明かした人にしか分からない"声"を出していたんだなぁ。
学校では多かれ少なかれ、生徒vs教師との構図が出来上がってしまうものだけれど・・・その負を一人で背負わされた人の悲しみは重いものだろうな・・・
しかも周囲の人たちは「集団」から罪の意識が分散されていてそこまで重く考えていなかっただろうし・・・あ、なんだかいじめの構図と似ているな。
続編で関谷純の居場所がわかるのだろうか?
それともこの謎はシリーズ通した最終的なミステリーなのか?気になる・・。




最後、自分としては折木奉太郎の姉である供恵の登場を請う(笑)
手紙や電話だけでも分かるその魅力的キャラクターは捨てがたいね!
そう考えていくと早く続編を読まなければ・・・
あと気になるのはアニメ化の『氷菓』だけども・・あれはどうなんだろう?原作を忠実にしてくれていたら嬉しいが・・・まぁ保留にしておく(爆)
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