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2014.06.01

紋太夫の恋

鳥羽亮氏、『紋太夫の恋』読了。
"はぐれ長屋の用心棒シリーズ"第三弾になりますね。
相変わらず何やらの騒動に関わり、多くの敵と戦っているようです。忙しい連中(笑)

紋太夫の恋―はぐれ長屋の用心棒 (双葉文庫)紋太夫の恋―はぐれ長屋の用心棒 (双葉文庫)
(2005/01)
鳥羽 亮

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菅井紋太夫の長屋にとある母子が訪ねてきたようだ、と長屋中に話が広まり
華町源九郎の元にも勿論知らされてくる。
お熊から菅井がその母子と一緒に出て行ったきり戻ってこないのだ、とも知らされる。何かあれば菅井の方から話してくるだろう、と反応の薄い華町はそのまま放っておいた。
一方菅井はその母子の屋敷になてきていた。
実はこの母子は菅井の死んだ女房おふさの妹で伊登と倅・幸太郎だった。伊登は藤岡慎太郎に嫁いでいたが、その慎太郎が何者かに斬殺されその後度々家探ししたように屋敷が荒らされていた事があったという。
他にも誰かに跡を付けられたりし、不安になった伊登は菅井を頼ってきたのだ。
御小人目付組頭・伊藤助四郎の計らいで息子の幸太郎が無事後を継ぐことができたのだが、何故母子が付きまとわれているのか一向に判らない・・・。
どうやら死んだ慎太郎に関係があるらしいのだが、遺品にも懐刀や反物位でそれらしいものが見つからないという。
そして母子について屋敷についてきた菅井は正に屋敷へ侵入してきた三人の武士達と遭遇する。
二人を逃がし、一人で三人を食い止める菅井。菅井が危ないと伊登は長屋にいる華町に助けを求める。
華町と合流し何とか三人の侵入者を追い払ったのだが、一体彼らは何者なのか判らなかった。
落ち着いたところで菅井は今までの経緯を告げ、またいつものように長屋の仲間達で母子を助けてやろうという事になった。

さぁ、今回は居合の達人菅井紋太夫の話になりますね。
死んだ女房の妹が困っているとあり、放っては置けない菅井。そんな菅井を放っておけない長屋の仲間達が、母子を狙う連中相手に闘いを繰り広げていく。
岡っ引き裸足の聞き込み力と華町・菅井らの剣の威力で様々な敵に闘う姿は正に"庶民のヒーロー"(笑)
普段は「はぐれ者」として酒を飲み、気の身気ままで寝て、米櫃を覗き込んでいるようなおっさん達が(笑)、一度騒動に乗り出すと頼もしい用心棒に様変わり。
長屋の住人達の暖かで騒々しい人情話もまたイイ
鳥羽氏作品シリーズでもかなり多くの作品が続いているようなので沢山読めるな!よっしゃ。











以下はネタバレ。











さぁ、今回もまた事件の背景を探り出す長屋の用心棒たち。
まずは元岡っ引きでも気力は衰えない孫六から。孫六は"笹屋"という蕎麦屋で同じ元岡っ引き芝蔵を訪ね、藤岡慎太郎の事件から聞いてみた。詳しい事は判らないが、下手人は武士であるらしい。
留吉という目撃者がいる、という事で孫六は留吉という男を訪ねた。留吉によると目撃したのは二人の武士である、と判った・・・・しかしその聞き込みの帰り、孫六は何者かに襲撃されてしまう。が、何とか逃げ切ることが出来た。

源九郎は伊登から生前夫と親しくしていた荒船幾三郎を聞き、彼の屋敷を訪ねたが彼もまた詳しい事は知らないという。折角なので二人で世話になった伊藤の元へ行くことにした。
伊藤によると藤岡は茂木唐次郎の事を調べていたという。
茂木は町人と組んで商家を脅し、そのため罷免、小晋請組となった。しかしその茂木が三年後の今吉原で豪遊していると判る。藤岡は茂木というよりは、その茂木を調べた時背景にいる大人物を見つけたため殺されてしまったのではないかと考えた。
一方菅井はいつものように両国広小路で居合の見世物をやった帰り、武士に襲われる。
「伊登から預かって要る物を渡してもらおう」と言われるが、勿論菅井は何だか判らない・・・危うかったところを茂次に助けられた。
その茂次もいつもの聞き込みで茂木と組んでいた町人・権三について調べていた。
どうやら権三には蓮見屋という店に情婦がいるらしい・・・その情婦おきぬから権三は瓦町の長屋で松平の屋敷にいるらしいと聞き、武士の姿も見たと言う。

長屋の仲間達が集まり情報収集。
茂次は権三の事を話すとそれは"赤犬の権三"と孫六は話す。
源九郎は荒船と茂木の屋敷を張る事にし、茂木は洲崎屋という店を贔屓にしていると調べた。引き続き茂木の屋敷には荒船が張り付く事にして、源九郎は洲崎屋にお吟を送り込もうと考えた。
お吟は元掏摸で前作源九郎とも情を通じた粋な女だ。源九郎の役に立つからと喜んで引き受けたお吟。
早速森田屋という口入屋からの斡旋でお吟を洲崎屋で働かせることが出来た。
そのお吟が早速役に立つ(笑)
茂木らしき客たちが洲崎屋にやってきたのだ。
茂木とやってきた男の名前一人、黒崎平太という名前を聞きだしもう一人は越前屋の者と聞いたお吟はすぐ源九郎に伝え、孫六が「そいつは人斬りの平太」だと知らされる。
後日再びやってきた茂木達の座敷からこっそり盗み聞きしてみると・・・どうやら奴らは長屋に襲撃するらしいと判り、慌てて源九郎へと知らせに行った。
知らされた通り、茂木達が長屋へとやってきた。
だがそこは用心棒たち、長屋の連中たちのおかげで誰一人けが人を出すことなく追い返すことに成功。
そしてついに茂木の背後にいる大人物が判明・・・御目付の柏木助左衛門である。藤岡が遺したのは柏木の不正の倉庫ではないかと考えたが、相変わらずその行方は判らなかった。
再びお吟から洲崎屋に茂木達がやってきたと知らされる源九郎・・・しかも今回は柏木も居ると言う。
聞きに行った源九郎はそのままお吟を家まで送っていく・・・と、あの黒崎や茂木が襲ってきた。
何とかお吟を逃がそうと奴らを食い止める源九郎。慌てたお吟はそのまま長屋に駆け込み、源九郎の危機を報せた。おかげで長屋から多くの助っ人が駆け付け、源九郎は何とか助かる。
その後藤岡が遺した刀から柏木不正の証拠を発見することが出来た。どうやら敵一味はおれを届けられないよう長屋の連中や伊登達を狙っていたようだ。
その矢先、男児から結び文を受け取った幸四郎はその文面から荒船からの呼び出しと考え、一人で回向院へ。
もちろんそれは敵の罠で、幸太郎は誘き出されてしまったのだ。
そんな中、長屋の子供が活躍する。
文を持ってきた男児が長屋周辺で見かけない子だと思った庄太は男児から話を聞き、不審に思って幸太郎の後を追っていく。回向院で武士たちに攫われた幸太郎を目撃した庄太は慌てて一味の後を追うが、吾妻橋の辺りで見失ってしまう。
一方長屋では子供の姿が無いと大騒ぎになっていた。
そんな中庄太が戻ってきて幸太郎が敵に攫われてしまったと知るのだった。
予想通り幸太郎の命と引き換えに証拠の書付を渡せ、という文が届いた。庄太が吾妻橋までつけてくれたおかげで、幸太郎はきっと黒崎の妾宅に捕まっているのだと判り、源九郎達はそこを襲撃することに決めた。
襲撃の際、菅谷は黒崎と立ち会い、見事黒崎を屠る。源九郎と荒船は権三から無事幸太郎を助け出すことが出来た。
茂木は源九郎が斬った。
これで一味を始末した源九郎達は後は旗本達へ任せることに・・・まぁそりゃそうだな(苦笑)
その後、権三らに脅されて口を噤んでいた店たちからも口書きも取れ、越前屋からは賄賂の帳簿も手に入れることが出来て一味の悪行が全て明らかにされた。
黒幕柏木も切腹の沙汰が下る事になり・・・一件落着。
一方伊登へ密かな思いを寄せていた荒船幾三郎。二人は一緒になることだろう。

ふぅ・・・長かったが(爆)
全て一件落着でめでたしである。前回から引き続きお吟も出て来て嬉しいし、しかも今後はぐれ長屋の用心棒シリーズでレギュラー化されるのでめっちゃ嬉しい!(笑)

残念なのは菅井かな・・・やっと春が来たかなーと思ったのにちゃっかり荒船に取られてしまった感じ・・・
これもめでたしめでたしなのだが・・自分としては憮然としてしまう。
絶対荒船は藤岡が生きていた頃から伊登を「いいなぁ」とか思っていて、今回の事件を調べるのも「あわよくば・・・」と思っていたに違いない!そしてちゃっかり伊登を頂いているし(爆)
自分としては菅井の方がいい男だぞ!邪魔だ!って感じかな。
普通に結ばれるというかは・・荒船の計算が含まれているようで不愉快。あいつさえいなければ伊登は菅井へ思いを寄せていただろうになぁぁぁ。

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