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2014.06.28

さむらい遺訓の剣‏

鳥羽亮氏『さむらい遺訓の剣』。
こちらもシリーズものらしいのですが・・あまり数はないのかな。
まだ続いているのか不明ですが、まぁ読了(爆)

さむらい―遺訓の剣さむらい―遺訓の剣
(2002/11)
鳥羽 亮

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父が切腹を命じられた。
家族として土壇場の様子を見届けた十歳の遺児・秋月信助。
家禄は激減し、これから生きていくのもやっとの生活に堕ちた秋月家。
一度一家心中も考えたが「侍らしく、生きよ」という父の遺言を胸に刻んだ信助と
武士の家としての誇りを改めて刻んだ母は生きることを選んだ。
まだ幼い妹せつと共に一家必死で一日一日を凌いでいく。
父の意志を汲んだ者から奉公しながら剣術道場へ通う事が出来るようになり、
「侍らしく、生きよ」という父の遺言と己の弱さ、周囲の嘲笑に勝つために日々剣を振るう。
そして信助が成長した今、再び父を死に追いやった藩の内部抗争の影が忍び寄ってくる。


自分としては・・・鳥羽氏作品の中で唯一幼少時代からの物語となっていますねー。
今までは大抵20代~という成長しきった頃からの話ばっかりだったので
幼い頃からの苦労を目のあたりにする冒頭となっていました。
(まだ鳥羽氏の作品を全て読んだわけではないので、現時点では、です)
父が罪人として切腹させられた後の家族は・・・悲惨なものなのですね。
この辺りは現代という日本社会ではあまり想像できませんが
旗本として、武士の一家として生きてきた家族が一度家禄を減らされたり
罪人になったりすると・・・もはや一家心中の一途になってしまうようです。
実際秋月家も心中を考えましたが、踏みとどまった所ですからね。
旗本って一歩間違うと本当怖い立場だな、と感じました。
信助は何とか剣術道場に通う事が出来るのですが、そこでの中傷やいじめも酷い・・
まぁどこでも家族が罪人となってからの残された家族は多かれ少なかれ
こういう目に遭っていたのだと想像します。
その中で信助は歯を食いしばり耐えて、ついには剣の腕を磨きあげて
見事自分の立場を勝ち取った!生半可な苦労では出来ない事だったろうと思う、凄い!
この作品はそんな信助と家族にスポットを当てたもので
信助が成長した後は父の死に纏わる"陰謀"との闘いとなってくる。

やはり幼少時代から書き始めると感情移入も深いんじゃないかな、と思いますね。
そう考えると幼少から書き始めたのは正解!(偉そう)
何度も主人公・信助を応援したくなる作品でした。












以下はネタバレ












藩の為に汚名を着せられて切腹させられた父に代わり「侍らしく」生きた信助、恰好良い!
と、いうか立派ですね。
そこには家族の力も加わっているのですが・・・やはり困窮と屈辱の中
剣の腕を磨き、周囲から自分の位置を勝ち取った(?)のは凄いと思います。

その中でやはり悲しいのは妹・せつかなぁ・・・
信助の友人と相思相愛になり、一緒になろうと決めた仲だったのに
父を陥れた同じ人物に追い詰められ、死んでしまう。
そしてせつもまた自害してしまう・・・ああぁ
辛い中でこそ二人は幸せになって欲しかったのだが現実は酷い事をするものです。
しかし信助と母は負けなかった。
何とか父の仇(ではないか;)をとって、武士として生きていく事ができたのだ。

他にさむらいシリーズがあるようなので、そちらも読んでみようと思います。
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