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2014.07.12

さむらい 修羅の剣‏

鳥羽亮氏『さむらい 修羅の剣』読了ー。

さむらい繋がりがあるが、シリーズではなく完結した話となっている。

さむらい 修羅の剣さむらい 修羅の剣
(2011/11/29)
鳥羽 亮

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陸奥国、倉田藩十三万石での中老の派閥争いに巻き込まれた若き武士達の必死の闘い。
中老の座を狙う深田派と木崎派の死闘が繰り広げられていく。畑中宗次郞は東軍流堀川道場同門で友人でもある篠田、宇田川らと一緒に、兄弟子とも言える武部と越村らに強引に押し切られ中老・深田の襲撃を企てる。
三人は武部と越村らと特に親しい訳でもないのだが、その腕を見込まれて今回の襲撃に加えられてしまったようだ。
越村は密議の際盛んに深田の悪事について語ったが、宗次郞らはそこまで横暴で悪事とも思えなかった。
しかしこの場で断る事も出来ない-----他の友人も同様のまま遂に暗殺が決行される。
越村や宗次郞ら始め九人で深田の駕籠を襲撃し、深田を仕留めた・・・が、その後事態は急変----
宗次郞らは深田暗殺の罪状をすべて着せられ、越村らに口封じの為命を狙われることになったのだ。
どうやら宗次郞らは始めから深田暗殺の罪を着せた後始末するよう越村が罠に嵌めたのだった。
仰天した宗次郞と篠田、宇田川らは阿弥陀堂に逃げ込むが、いずれ追手が探り当てるのは必定---
さらに彼らの家族にも多くの累が及んでいた。
悟った三人は怒りに燃え越村らの悪事を暴いてやると意気込むが------




これはまた冒頭から中老後釜の陰謀という凄い場面から始まったものだ。
今までお家騒動や暴政騒動らの話は読んだが、この切り出し話は初めてだったので
驚きと共にどんどん引き込まれていった。
今まで主人公が暗殺・襲撃に加わる際は、相手がとんでもない悪人だったり
隠れて悪行を重ねる重臣だったりと"勧善懲悪"的な行動ばかりだったので
今回のような「断り切れず襲撃に加わってしまった若き武士」とは初である。
しかし、実際下級武士らはこのような形で罪を着せられた人も多かったのではないだろうか・・
実際の記録とは違った事実が隠されている------大いにありうることだな。
今回『修羅の剣』と表題にある通り、追い詰められた宗次郞・篠田・宇田川は必死の修羅の剣を振う。
全ての罪を着せられ、命を狙われた三人はどう闘っていくのか・・・。
怒涛の始まりからとても勢いのある展開となっているので事件は一気に片が付く、といった印象を受ける。
しかしその中身はダイ・○ード波に過激でありハードだ。まぁ、時代劇だから銃撃戦や爆発はないが(苦笑)
展開がどんどん進んでいき、闘いの次にまた新たな難題が降りかかってくるので
一気に読み進めるとそのスピード感(?)が味わえて良いかもしれない。
『さむらい』三作品の中では一番楽しめたかも。









以下はネタバレ(結末に触れます。)










中老後釜陰謀に巻き込まれ、越村らに嵌められたと知った後宗次郞・篠田・宇田川らの闘い振り(?)が凄いな。
今まで凄腕と言われてきた三人でも、真剣で命のやり取りは初-----しかも大勢から命を狙われているのだ。
道場で鍛えた剣と、実践で命のやりとりをした剣とでは違う(らしい)。
もはや後が無い三人は決死の覚悟で様々な刺客と闘っていく。
三人の命を狙うのは勿論口封じを企む越村。彼らは暗殺という罪状を三人に着せて追ってくるため
藩臣らを引き連れ執拗に追ってくる。越村らから逃れるため鹿取村へと逃げ込んだ宗次郞らは
その村でも存亡にかかわる重要な事態に陥っていることを知る。
中老・木崎、大目付・武部、郡代・柴崎の一統が鹿取村の樵や筏師から材木の買いあげを半値にするという悪政を
行っており、三人の村人が斬られ直訴に向かった人達も捕えられてしまったと言う。
匿ってくれた恩に報いるため、越村らへの怒り、そして巻き込まれて死んでいった藩の者達の為に
宗次郞らは捕えられた村人たちの救出へ向かう。
救出の際の乱戦、続く死闘を繰り返しながら必死に剣を振り続ける。
最期は遂に木崎、越村達と対戦し斃すことが出来た。同時に宗次郞らの罪状も晴れることになる。
しかし死闘の末篠田・宇田川は命を落としてしまった。一人生き残った宗次郞は篠田の妹おゆきと共に
生き抜いていく事を決意する。

と、まぁ終結するのですが・・・ハラハラのし通しでしたね。
結局二人が死んでしまい悲しい限りなのですが、罪が晴れて仇を取る事ができたので
救いがあったのかなぁと-------。
おゆきは最後でいきなり出てきましたが(笑)、三人が藩を抜け出す際兄と一緒に逃げている娘です。
篠田の母が深田暗殺の件を聞き自害した後、自分も喉を突こうとした直前何とか帰ってきた兄に止められたのだ。
しかし女一人でしかも兄の罪状からすると今後生き延びていく手段が無い----兄についていくしかないですね。
でも途中怪我を負った際宗次郞に治療されてから彼に懸想するのが・・この修羅の血みどろの話に
仄かな温かみを差し込んでいます。

でも・・何でしょうか?同著の野晒シリーズでも他の著者の作品でも、度々怪我を手当してくれた男に惚れますね?
これは・・時代なのかなぁ。手当の際、いつもは着物で隠れている肌を見られてしまう事で
非常に恥じらうが、見られたことで一つ垣根(?)を超えてしまうのだろうか。
確かに今の時代でも怪我を手当てしてくれた男に惚れることもあるかもしれませんが・・・
二の腕や太腿を見られた位ではそんなに・・・肌の露出が多い現代だからかな。ミニスカートとかキャミソールとか。
あ、箇所にもよるか(爆)




まぁ逸れましたが(苦笑)ちょっと気になることを最後に書いてしまいましたぃ。


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