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2014.10.26

流離

佐伯泰英氏吉原裏同心シリーズ第一弾『流離』読了ー
最近映像化・・?された吉原裏同心シリーズ、早めに予約して良かった(笑)

流離 吉原裏同心 (光文社文庫)流離 吉原裏同心 (光文社文庫)
(2003/03/12)
佐伯 泰英

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佐伯氏のシリーズは一旦始まると長いものが多そうで(苦笑)一度ハマると
読者を大いに楽しませてくれますよね。でも外れるとかなりの冊数を読まなかったり(爆)
さてこのシリーズの発端は豊後岡藩の城下町。
納戸頭を務める藤村壮五郎の女房汀女が馬廻役の神守幹次郎と逐電する、という場面から始まる。
そもそも藤村と汀女は汀女の実家から借金の形で娶った夫婦であるが藤村壮五郎は上から呆れられながらも
妻仇討の許しを得て二人を追った。
汀女と一緒に逃げたのは神守幹次郎。以前から汀女に心を寄せており、汀女が通う俳諧の会に通って汀女へ心内を明けたのであった。
心を決めた幹次郎は汀女を連れて逃げ、藤村の追手から逃げるのだがとうとう追い詰められ反撃に出る。
元々道場に通い剣術の腕を磨いてきた幹次郎であったが実際に生死をかけた斬り合いは初めてである。
必死の思いで追手を切り伏せ、何とか逃げおおせた二人は再び逃亡の旅に出る。
逃げては追いつかれ、見つけられては逃げ出す、という旅を繰り返す日々・・・
そんな時追手の一人に汀女の弟信一郎が加えられていると知った二人は
追われる立場から今度は追いかける方になろうと決めた。

"吉原裏同心"とシリーズ銘打っているので最初「おや?」と思ったが
どうやら冒頭は神守幹次郎と汀女がどうやって吉原裏同心になったのかという経緯が描かれているようだ。
に、してもいきなり駆け落ち場面から始まるとはなぁ・・掴みはOK!という形だろうか(苦笑)
藤村壮五郎らから逃げていく内、なんやかんやで江戸に着き"吉原裏同心"となる二人。
そして吉原で描かれる様々な人間模様と藤村壮五郎達豊後岡藩の動きに腐心する。
自分としては・・・やはり吉原の世界が詳らかに描かれるのを期待しつつ読みましたねー。
今まで時代小説を読んでいる中、どうしても外せない陸の別世界、"遊郭吉原"。
同じ江戸でも此処は別の世界となっている吉原。
外から見るには夢の華------中から見るは苦界の末------遊郭ならではの掟や生きる術はどうなっているのやら・・です。しかも主人公は奉行でも町方とも違う"裏同心"。
今後の神守幹次郎と汀女の生き様が気になりますね。









以下はネタバレ(結末に触れます。)








このシリーズの軸となるのはやはり藤村壮五郎達追手との闘いでしょうか・・?
一作目なので藤村壮五郎達が色濃いですが・・今後も次々やってきそうですよねー。全くもってしつこいなぁ(爆)
妻仇討だけならまだ許したが、追手を斬った事で許されないってどういう事やねん!って感じ。
武士の名分とか見栄とか言っているけどみっともない!
妻を取られたことで恥と言うならば実家の借金の形に娘を娶るのは恥じゃねーのかっての。


追手から逃げてきた神守幹次郎と汀女は汀女の弟信一郎を救うため藤村壮五郎を探し始める。
元同朋(だったっけ)の甚吉らにも協力を頼み、信一郎は無理やり追手に加えられた事が判り
さらに吉原の遊女と情を通じ合う仲になった事も判る。
だが藤村壮五郎の追手に信一郎と遊女は斬り殺され、幹次郎は二人の仇を取った。
追手を斬り殺した幹次郎であるが、大元の藤村壮五郎は健在であるし
今後も様々な手で追手がやってくる事は間違いない。
しかし二人はその追手と立ち向かう決心をし、幹次郎は吉原の用心棒となり
汀女は遊女達に俳諧を教える師匠となった。
二人が関わる様々な人物達の悲哀や闘いが次々にやってくる。
今回は吉原に火がつけられる、南町奉行の山村信濃守らが吉原巡回中町方に生卵を
投げつけられる等々の騒ぎが起こり、事件や騒ぎを収めたい吉原側達と幹次郎・汀女の奮闘が描かれる。
おそらく今後もこういった騒ぎを一つずつ解決していくのだろうなぁと予想し
その合間に藤村壮五郎らの追手と闘うんだろうなぁとも予想する(苦笑)。
今の時点で予想通りだったのは吉原世界について詳らかに描かれていた事(当たり前だが)
今まで他のシリーズ・著者・作品では描かれなかった吉原の裏話や掟、しきたりなど
色々説明されていて「へぇ~そうだったのか」と今更ながら感嘆。
色々あるんですねぇ・・色々。そしてこれからも色々描かれていくんでしょうなぁ。
舞台が吉原なだけに全体に「哀しき」雰囲気を纏っていました。
どんなに艶やかで華やかに着飾ろうとも・・吉原はやはり苦界なのでありましょう------そんな感じ。
これから二人はどうなるのか・・・より、「吉原」はどんな日々を送っていくのかを気にしつつ(苦笑)読んでいこうと思います。いや、勿論二人をないがしろにする訳じゃありませんぜ。


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