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2014.11.22

波之助推理日記

鳥羽亮氏『波之助推理日記』読了ー。
こちらもどうやらシリーズ作品のようで、これは第一弾目の作品のようですな。


波之助推理日記 (講談社文庫)波之助推理日記 (講談社文庫)
(2006/02/16)
鳥羽 亮

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主人公・早川波之助は旗本家の三男坊で跡継ぎは長男の求馬。ふらふらしている波之助は(笑)家にも居づらく、釣り好きも昂じて釣り宿"舟甚"に居候をしている。
"舟甚"の女将・お駒は自分に子が無いせいか、細々と波之助に世話を焼いてくれている。

死霊の手
今日も"舟甚"の船頭で釣り仲間の与作と釣りに興じていた。
そんな中、二人は川で何か引っかかっているのを発見、するとそれは若い娘の水死体だった。
北町奉行同心・小野増次郎は大方相対死にだろう、と見当をつけるが波之助は何となく腑に落ちない。
死体の状態から溺死であることは間違いないようだが、死体の首に少し指の跡が見つかったのだ。
次の日相対死を裏付けるように男の死体も揚がった。
それを波之助に知らせに来たのは小野の下で働く岡っ引き茂蔵。
実は波之助と小野は昔神道無念流で同門であり、これまでもしばしば波之助は町方事件に首を突っ込み小野とは度々こうして関わっていたのだ。

茂蔵によると男は嶋田屋の旦那吉次郎で、女の方は同じ町の店菊屋で働いているお蝶だと言う。
店の主人と女中の相対死にも何か納得できない波之助であったし、吉次郎の死体にもお蝶と同じような痣が見つかった。
この事件には何か裏があるのでは、と小野の許可を得て(渋々)嶋田屋について調べることにした。
死体を確認しに来た番頭伊兵衛に話を聞いてみると、吉次郎は元々嶋田屋の手代だったが先代のお内儀お峰に気に入られ、主人におさまったのだと言う。
葬式に顔を出した波之助は嶋田屋に最近入り込んだ修験者・行叡という男がいると知る。
彼によると二人は先代主人・孫右衛門の祟りで殺されたのだ、と言い店の者は皆怯えていた。

幽霊党
近頃大店に白い経帷子姿の幽霊が現れると怖がられていた。
野島屋、西崎屋に夜経帷子姿の幽霊が何日か続けて現れ、数百両の金が無くなっているのだと言う。
しかしどちらの店も閉じまりはしっかりしており、侵入した形跡はおろか、逃げ去った形跡もない。どちらも幽霊が消え去ったのと同じように忽然と消えてしまったのだ。

そんな話を釣り仲間から聞いた波之助。そして次の日、大黒屋の娘おふみがやってくる。
大黒屋の主人、つまりおふみの父親稲右衛門が"舟甚"を贔屓にしていることから波之助と仲良くなった娘である。
聞くと大黒屋の川並・吉松が昨夜噂の幽霊を目撃したのだと言う。
一度現れると数日続けて現れると言う話で怯えたおふみが番をして欲しいと頼みに来たのだ。幽霊はともかく、幽霊が現れた店からは金が盗まれていると聞いていた波之助は引き受けることにし、そのまま大黒屋へ向かった。

消えた下手人
材木問屋の娘・お雪が土蔵の中で死んでいた。匕首で胸を刺して死んでいたようだが、現場は密室で犯人が逃げた跡もないので町方・小野らは自害として片づけようとしていた。
確かに唯一の出入り口の扉は内側から机が立てかけられており、他の人間がいたとは考えられなかった・・・・しかし例の如く(?)波之助はお雪の死に方が気になり、家族から話を聞いてみることにした。
お雪は近く大宮屋の利三郎と祝言を挙げる予定でおり、当時も利三郎達と一緒に宴をして楽しそうな様子だったと言う。しかし、お雪の妹お園が「お姉さんは結婚に乗り気ではなかった」と話す。


長編かと思いきや、中編集・・・かな?(爆)
早川波之助は旗本で武士でありながら、釣り好きで船宿に居候し神道無念流の達人・・・色々だ(笑)
武士でありながら何故か捕り物が好きで、同門である同心・小野の周りをうろつく・・・
・・・どこかで聞いた事があるなー・・と思ったら同著作品シリーズ"まろほし銀次捕物帳"向井藤三郎ではないか!あのシリーズでは岡っ引き銀次が主人公だから・・・今回は立場が逆だな違うと言えば・・向井の方は推理しないってところか。
波之助は好きなだけ(?)にタイトル通り事件を「推理」し、下手人を見つけたり関係者背景を探ったりと、今で言う「探偵」のような働きをしている。呆れながらも同心・小野は黙認しつつ、密かに頼りにしている模様だ。
旗本だけどぶらぶらし、気のまま暮らしている波之助は何とも羨ましい立場ではあるかもしれないし・・・何より自由の時間がそんな「推理」を続けられているのかもしれない。
時代物ならではの「武士」「旗本」の立場も特徴的かもしれない・・・今で言う警察=岡っ引きでもないし、かといって探偵でもないし・・でも身分は保証されていると言う・・・微妙な立場(?)
色々な事件と岡っ引き+武士で事件を解決していく形は面白いと思った!
このシリーズでは大黒屋の娘おふみがヒロインかな?(笑)年齢的にもお似合いだからちょっと気になる所。






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