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2015.06.07

与三郎の恋

まろほし銀次シリーズ第8作品目になりましたな『与三郎の恋』読了ー。

与三郎の恋―まろほし銀次捕物帳 (徳間文庫)与三郎の恋―まろほし銀次捕物帳 (徳間文庫)
(2008/04/04)
鳥羽 亮

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今回も連作短編集・・・かな。シリーズものなので第一作品から読んでいるとタイトルが気になる所(笑)

団扇の血痕
団扇作りの松吉は幼馴染のおせんが沈んだ様子でいるのを見かけるのだが、おせんは何も言わず後日大川に身を投げてしまう。その手には団扇の骨が握られており血痕が付着していた。
そして身体にはひどく打たれた痕が残されていた。

女変化
柴田屋の番頭亀蔵から主人が戻ってこないと訴えてきた。
そのすぐ後、その主人である稲兵衛が殺されているのが発見される。
近くには女物の下駄が発見され下手人は女であると考えられるのだが-------。

怪盗猿小僧
松代屋の智造が殺された。
他の者は無事だったが内蔵の二百両が盗まれ、半紙と藁縄が見つかりその手口から「猿小僧」の仕業だと思われたのだが------。

老盗
喜久田屋で押し込みがあった。
またも半紙と藁縄が見つかり二百両中五十両が盗まれていた。手口からまたも猿小僧の仕業だと考えた。
軽業師の菊五郎一座から竜吉一座が解散し、清次と文次という二人の名前が挙がった。
文次は死罪となり遺された清次が「猿小僧」だと考えられるのだが------。

魔剣提灯斬り
武士が殺される事件が起きた。
銀次と馴染み(?)の向井藤三郎は武士が"提灯斬り"で殺されていたと判り、斬ったとされる男、吉橋の新造であるせつと会うのだが・・・・。

与三郎の恋
通りがかりで母娘を助けた与三郎。その母娘は近所に住んでいる芝野屋おもんと娘・お静だと判った。
二日後羽鳥屋主人徳兵衛が殺されると言う事件が起こり、そんな中与三郎の長屋にお静がやってくる。
あの時絡んできた亀蔵と利根吉がやってきて母親を殴ったのだと言う。

一番気になる話は最期に載っていましたね(笑)
いつもは銀次のお助け役として陰ながら活躍する彼にスポットが当たった作品。
そしてもう一つ気になるのが「猿小僧」事件かなぁ。連作短編集だけど、次の作品まで引き継がれる怪盗なだけに気になりますが・・・まぁそんな背景が隠されていたんですね。
簡単ではありますが、以下は結末に触れた部分の記述です。










以下はネタバレ(爆)








団扇の血痕
この事件は何とも・・いきなりの悲劇でしたね。
久しぶりに言葉を交わした幼馴染が死んでしまうとは・・松吉も辛い事件でありました。
打ちひしがれたおせんの様子から調べてみると、どうやらおせんは権蔵という女衒に連れて行かれたと言う。
おせんが握っていた団扇の骨からも事情からもおせんは殺されたと考え、銀次や松吉は権蔵を探すのだがその権蔵が殺されてしまう。
権蔵の情婦から重蔵という男が浮上し、彼の長屋から団扇の欠片が発見され御用となった。
犯人も捕まり事件は解決ですが・・・悲しい事件でありました。
おせんの母親は自ら喉を突いて自害してしまうし・・・いつの時代も辛い事はある物ですね。

女変化
これはまた・・・人間関係が絡み合うややこしい事件ですね。
柴田屋主人稲兵衛が殺されて事件を調べてみると、まず訴えをしてきた番頭亀蔵が疑わしい。
殺された当夜、亀蔵は何故か夜更けに帰ってきたのだと言う。
そして稲兵衛の妾・お敏から話を聞けば稲兵衛後妻のおふみと店の吉三郎がデキているのだという・・・
さらにそのお敏は亀蔵とデキているという証言も聞き、その最中お敏が殺されてしまう。
邪魔と考えた亀蔵がお敏を殺したのだと考えた銀次達だったが、その亀蔵は匕首で喉を突いて死んでいた。
だが背後にまだ黒幕がいると考えた銀次は女装してお敏・松吉は亀蔵に化けて吉三郎を罠にかけた。
とうとう吉三郎は自白し、事件は解決した。

・・・うーん、やっぱややこしいですね(爆)
後妻にしろ妾にしろ番頭にしろ・・・色々なところでデキすぎじゃないですかい?(爆)
殺人事件はややこしい人間関係のせいで起こった事件でしたね。

怪盗猿小僧
「猿小僧」の手口は盗みに入った時半紙と藁縄を残すのだという------
しかし与三郎から「猿小僧」は殺しには手をかけない盗人だと聞いた銀次。
調べの中、銀次は突然謎の年配者から「"アラメの民次""芝六"が猿小僧の正体を知っているかもしれん」と聞く。その後すぐ姿を消してしまう。
その後玄吉という一人の名の男が挙がったが、またも謎の男が現れ「まだ玄吉はお縄にしないほうがいい」と告げられる。
それを聞いた銀次は玄吉の塒を突き止めて、こっそり見張ると玄吉と小柄な男が近江屋に押し込みをしようとしていることを知った。近江屋に張り込み、見事玄吉達を捕まえた。そうやら玄吉らは「猿小僧」の手口を真似て押し込みをはたらいていたらしいのだが・・何と近江屋で捕まえたその夜、本物の「猿小僧」も近江屋に入り込んでいたのであった。

まぁ勘が良くなくても「謎の年配者」=「猿小僧」だと察しがつくだろうと思います(爆)
鮮やかな手口で盗みを働き、自分の痕跡を残す・・・そんな怪盗が実在したかはわかりませんが
そんな怪盗も自分の偽物が現れれば気になりますし、腹も立ってくるでしょう。
何より小気味いいのは、偽物が入り込んだ店に本物がこっそり入り込む、という点でしょうか。本物はやはり違うねぇ。

老盗
前述した通り、またも「猿小僧」の話です。
喜久田屋に「猿小僧」が入り込み、金を盗んでいった。
調べた銀次は軽業師に目をつけ、清次と文次二人に目をつける。しかし一人は死罪となっている。
ここらへんでもう・・・判ってきますよね(苦笑)
一方「猿小僧」こと清次の視点になると、昔自分達が盗みを働いた店・島根屋の元主人が"たぬき"という小さなみせをやっていることを知り、客を装って聞いてみると「猿小僧」が盗みに入ったせいで店が潰れたのだと知る。
その清次は店に一両も落として去っていった。
そして遂に稲葉屋で盗みを働こうとした清次は失敗をしてしまい、御用となる。
自分が残した半紙と藁縄は死罪となった文次にならったものだという。

まぁ盗人が自分が犯した罪を目のあたりにした事件だったわけですね。
実際こういう風に罪悪感を持ってくれる人間だったらまだいいのですが・・と考えてしまう自分。
罪悪感が無い人間ほど罪深い人はいないんじゃないかなぁ・・。

魔剣提灯斬り
ここでお馴染みの向井藤三郎が活躍する事件(爆)
いつも銀次の捕り物に首を突っ込み、意外と(?)腕の立つ剣術で捕縛の協力をしてくれる。
昔の知り合いの犯罪だと考えた向井はこっそり調べ、新造であるせつから「鳴海屋」という店を聞き懐剣を託される。
一人でこっそり調べているせいで辻斬りの疑いをかけられてしまうが、諸岡という男から「辻斬りでもして金を稼げ、と言ったのを拒否したので斬った」と聞く。
・・・あれ?どっちがどっちだ?記憶が曖昧で犯人と殺された男を混合しているかも・・・すみません。
ちょっと曖昧なのでこの話は割愛させてください。

与三郎の恋
絡まれていた母娘を助けたきっかけで始まった事件。
実はお静の父親が借金をして死んでしまったのだ。当初は三両ほどの借金であったが、利息が積り今では四十両になってしまったのだという。
与三郎は借金取りから隠すため母娘を自分の長屋に住まわせ、自分は暫く銀次の喜乃屋で厄介になることにした。
今回起こった殺しの事件とお静の父親の事件に「山下の料理屋」「三両」という繋がりを見た
与三郎達は事件の鍵を握る亀蔵という男を見張る事にした。
そして博奕から元締めらも割出し、徳兵衛を殺したのも亀蔵だと判明して見事お縄にした。
元々阿漕な借金であったが、亀蔵逮捕により母娘は借金が無くなって自由となった。

めでたしめでたし、ではありますが・・・自分としてはこの後が気になりますね(笑)
母娘たちと与三郎がどうなっていくのか・・・

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