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2015.04.18

われ、謙信なりせば

風野真知雄氏『われ、謙信なりせば』読了ー。
実在の人物を題材にしている小説ということなので勉強がてら読みました。

この小説では直江兼続が主軸の人物です。
えー・・お恥ずかしい事ながら自分は「誰だっけ?」という感じ(爆)
さすがに名前は聞いたことあるけれど、どの家系でその勢力だったのかとか
全くわからんです。
一応日本人ですけどね・・えぇ。


われ、謙信なりせば (祥伝社文庫)われ、謙信なりせば (祥伝社文庫)
(2008/07/24)
風野 真知雄

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直江兼続はあの有名な上杉謙信(さすがにこちらは知っていましたとも)の側近?というか、家老のようです。
上杉家に仕えた非常に有能な家臣ですね(超ざっくり・・・)
謙信死後は景勝に仕え、こちらでも非常に有能で信頼されていた兼続。
景勝と兼続は幼いころからの友人でもあり、
上杉謙信を崇拝する同信者(爆)でもありました。
特に景勝は父親が殺されたにも関わらず謙信への憧憬は衰えず、
謙信死後ずっと彼の影を追いかけていたそうな・・・
このあたりは史実なのですかね?うーむ・・・

直江兼続から見た上杉謙信や景勝、そして徳川家康と・・・「あの時代」をどう見据えていたのか
歴史小説ならではの面白さと男たちの生き様を感じました。

秀吉が世を去り、再び揺れ始めた日本国では
虎視眈々と天下の座を狙う徳川家康がいた。
ほかの武将たちは戦国時代に破れ、秀吉に仕えなどして大人しくなっていたが
まさにこの時を狙っていたのが江戸川幕府創設(とはいわないが; )者の徳川家康。
自分の中では結構大人しい狸で好印象な徳川家康ですが、この小説を読むと
中々に腹黒い、狡猾なじじいですね(苦笑)
まぁ、こういう狡猾さが無いとそもそも天下なんて獲れるわけないし。今まで我慢していた分、よく耐えたなーという感じか(爆)

そんな徳川家康も上杉家、つまり景勝と兼続は欲しかったようですね。
昔から戦にも強く、真っ直ぐに「自分たち」を貫くあの生き様は敵である男たちをも惹きつけていたようです。

時代に詳しく武将好きな人たちにはどう映るのか分かりませんが、自分としては直江兼続や景勝の人生、そしてあの時代に起こった天下分け目の"流れ"を知ることができたし
なにより小説としても面白かったので、満足の一言。








ミステリーではないですが、以下は結末に触れるのでご注意









直江兼続と石田三成の友情というか・・繋がりも良かったですね。
戦国時代だからこそ苦しくなる駆け引きや、やらねばならぬ闘いなども考えさせられました。
最初兼続と妻・お船の仲が悪く描かれていたのも・・あれはどうなんでしょう?
後年になると再び穏やかに、仲睦まじくなっていたようですが
あの夫婦間はちょっと意外でしたね。良き武将には良き妻の存在、
みたいな先入観があったのかなー

最後、徳川家康が直江兼続らの元へ攻め込んできた時石田光成挙兵の知らせを受ける。
目前まで迫ってきた家康が引き返していく。驚いたが、これは間違いなく家康を倒す好機だと感じた兼続は主・景勝の元に今こそ攻めに転じるべきだ、と訴えるのだが景勝は動かなかった。
「天下を狙える」「なぜ天下を狙うのだ」の平行線により、上杉家はチャンスを逃してしまうのだ。
いや、直江兼続が感じた千載一遇のチャンスを逃してしまうのだ。
景勝は"義"を重んじ家康を追撃しなかった。
兼続は"義"を重んじ家康を攻めたかった。
同じ景色を見ながらもいつの間にか違う方向を見据えていた二人の主従。

血と土埃に塗れた戦地の裏で、静かに流れる清涼があった・・・そんな情景が浮かびました。


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